喪中はがきはいつ出す?遅れた場合と送る相手の決め方

喪中はがきを準備する机と、出す時期・遅れたとき・送る相手を確認する案内 暮らし・サービス

喪中はがきは、11月から12月上旬ごろまでに、相手の手元へ届くように準備します。
2026年10月28日の今なら、まず昨年の年賀状や住所録を見て送り先を整理し、印刷や宛名書きの時間を確保すれば大丈夫です。

この時期は、相手が年賀状を用意する前に知らせるための慣習上の目安です。
「12月のある日を過ぎると郵便局で受け付けてもらえない」という絶対期限ではありません。
年末まで準備できなかった場合や、年末に身内が亡くなった場合は、年明けの寒中見舞いで事情を伝える方法があります。

喪中はがきはいつ出す?投函日より到着の目安で考える

喪中はがきは、身近な人が亡くなったことを悼み、新年を祝う挨拶を控えることを知らせる年賀欠礼状です。
「年賀欠礼」とは、年始のお祝いの挨拶を失礼するという意味で、訃報(亡くなったことのお知らせ)とは役割が違います。

郵便局のプリントサービスでも、11月中旬から12月上旬ごろに届くようにする案内や、11月下旬から12月上旬を目安とする案内があります。
細かな開始日の違いよりも、相手が年賀状を準備する前に伝えることが大切です。
11月に入ったら準備を進め、12月上旬の到着を目指すと予定を立てやすくなります。

たとえば12月上旬の到着を目指すなら、その最終日に投函する予定では間に合いません。
印刷の仕上がり日、宛名を確認する時間、郵便が届くまでの日数をさかのぼって考えます。
遠方への送付や連休を挟む場合は、直前の投函を避け、日本郵便のお届け日数検索で差出元と宛先を確認してください。

架空の友人同士が、喪中はがきの到着日から逆算し宛名を先に確認する2コマ漫画

準備・投函・到着を分けた予定の立て方

たとえば「11月下旬に届いてほしい」と決めた場合は、先に日本郵便のお届け日数を調べ、投函する日を決めます。
その前に宛名の見直しを終え、印刷を頼むなら、注文から自宅へ届くまでの時間も確保します。
印刷会社の「発送日」は、自分が相手へ投函する日とは違う点に注意してください。

「11月上旬に住所録と文面を決め、中旬に印刷・宛名確認、下旬に届くよう投函する」というのは準備計画の一例です。
この順番をそのまま守る義務はなく、相手が早めに年賀状を書くと分かっているなら、さらに前へ調整します。

喪中はがきは、通常の郵便として相手へ届けます。
年賀状の引受開始日まで待ってから出すものではありません。
はがきを買う日・印刷を注文する日・相手へ出す日を分けて予定に入れてください。

10月末にしておくとよい準備

  • 昨年の年賀状と住所録から、普段やり取りしている相手を拾う
  • 転居や年賀状じまいの連絡がないかを確認する
  • 家族と差出人名・故人の続柄・文面をそろえる
  • 自分で印刷するか、印刷を注文するかを決め、仕上がりまでの時間を確かめる

年賀状じまいは、今後の年賀状のやり取りを終えるというお知らせです。
今回だけ新年の挨拶を控える喪中はがきとは異なるため、送り先の意向を住所録へ反映しておくと整理しやすくなります。

家族で同じ相手へ別々に出す必要があるかも、準備の段階で確認します。
夫婦連名で出す相手と、それぞれ個人として付き合う相手を分ければ、重複や出し忘れを防げます。

遅れてしまったら?寒中見舞いへ切り替える判断

12月上旬に間に合わなかったと気づいたら、「期限を破ってしまった」と自分を責める必要はありません。
相手がすでに年賀状を書いたり投函したりしている可能性を考え、年明けに寒中見舞いで欠礼を伝える方法を選べます。
郵便局のプリントサービスも、送付が遅れた場合や年末の不幸には、寒中見舞いで対応する案内をしています。

親しい相手へ年内に知らせたいときは、電話や普段使う連絡手段で、年始の挨拶を控える旨を短く伝えても構いません。
紙の挨拶状にこだわって無理を重ねるより、伝える相手と内容を整理します。
葬儀の連絡など急ぎの用件は、季節の挨拶状を待たずに別途伝えてください。

12月に身内が亡くなった場合

12月に入ったばかりで、年内の早い時期に相手へ知らせられるなら、喪中はがきを準備する方法があります。
ただし、葬儀や手続きで余裕がないときに、急いで一斉に印刷・発送する必要はありません。
12月中旬以降など、相手がすでに年賀状を用意している時期なら、寒中見舞いで知らせる方法へ切り替えます。

その場合は、年賀状をくれた方だけでなく、例年のやり取りがあり、今回の事情を伝えたい方も送り先として整理しておきます。
「まだ事情を知らない方」「葬儀などで伝わっている方」をメモしておけば、同じ知らせを繰り返す相手と、連絡が届いていない相手を分けて考えられます。

寒中見舞いは松の内が明けてから

寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣う季節の挨拶です。
お祝いの挨拶ではないため、喪中の年始の連絡にも使えます。

送る時期は、松の内が明けてから立春の前までを目安にします。
松の内とは、門松などの正月飾りを飾り、新年を祝う期間のことです。
一般には1月7日まで、関西など一部地域では1月15日までとされるため、それぞれ1月8日以降、1月16日以降が目安になります。

松の内の長さは地域や家庭で異なるため、全国一律に「1月8日ならよい」と決めないでください。
相手の地域の慣習が分からない場合は、1月16日以降に届くようにすると調整しやすくなります。
立春は年によって日付が変わるため、2月ぎりぎりまで待たず、1月中に準備を終えると安心です。

立春を過ぎた場合は、「寒中見舞い」から「余寒見舞い」へ挨拶を替えます。
余寒とは、暦の上で春になっても残る寒さのことです。
年末に慌ただしい事情があったときは、年明けに送る相手をメモしておき、落ち着いてから文面を整えましょう。

寒中見舞いを書く冬の机と、松の内が明けてから事情を伝える案内

年賀状が届いても、受け取って大丈夫

喪中はがきは、自分が新年のお祝いを控えるというお知らせです。
相手へ年賀状を禁止するものではなく、行き違いで届いても、相手が失礼をしたと考える必要はありません。

喪中であることを知らせていなかった相手から年賀状が届いたら、松の内が明けてから寒中見舞いでお礼と事情を伝えます。
故人宛てに届いた場合は、遺族から亡くなったことと、生前のお付き合いへの感謝を知らせる形にします。
差出人が事情を知らなかった可能性を考え、責める言葉を入れずに伝えてください。

年賀状を投函した後に不幸があった・喪中を知った場合

自分が年賀状を出した後に身内が亡くなった場合は、重ねて喪中はがきを一斉に送る必要はありません。
年が明けてから、事情を知らせる必要がある相手へ寒中見舞いで伝えます。
葬儀に参列した方など、すでに状況を承知している相手には、改めて知らせる必要があるかを考えてください。

逆に、相手の喪中を知らずに年賀状を投函してしまった場合も、行き違いだけで慌てて謝罪を重ねる必要はありません。
気になる場合は、松の内が明けてから寒中見舞いを送り、事情を知らなかったことと相手を気遣う言葉を添えます。
どうしても郵便物を取り戻したい場合は、取戻し請求(有料)という手続きについて郵便局へ相談できますが、必ず取り戻せるとは限りません。

喪中はがきは誰に出す?普段の年賀状の相手から整理

まずは、自分が例年、年賀状をやり取りしている相手を中心に考えます。
喪中はがきの目的は年賀欠礼のお知らせなので、知人全員へ死亡通知として送る必要はありません。

葬儀に参列して事情を知っている相手でも、普段年賀状を交換しているなら、年始の挨拶を控えることを改めて知らせられます。
一方、参列者全員へ必ず送る、故人の住所録全員へ自分名義で送る、と機械的に広げるものではありません。
故人とだけ交流していた方への連絡は、死亡のお知らせが必要かという別の観点で家族と相談します。

架空の二人が、普段年賀状を交わしている人から喪中はがきの送り先を書き出す2コマ漫画

親族・仕事関係・相手も喪中の場合

同じ故人について喪に服している近い家族同士では、通常、改めて出す必要はありません。
離れて暮らす親戚など、事情や年始の対応が共有できていない相手には、普段のやり取りに合わせて判断します。
「親戚だから全員不要」「葬儀に来たから不要」と一律には分けないことがポイントです。

仕事関係は、個人としての挨拶か、会社を代表する挨拶かを分けます。
上司や同僚と私的に年賀状を交換しているなら、個人の欠礼を知らせる対象です。
会社名義の年賀状は個人の喪中と分けて扱うため、自分の判断だけで取引先への送付を止めず、社内の担当者へ確認します。

相手からも喪中はがきを受け取っている場合でも、こちらが挨拶を控える事情を伝える意味はあります。
普段の年賀状の相手なら、相手も喪中だからという理由だけで送り先から外す必要はありません。
すでに口頭などで互いの事情と年始の対応を確認しているなら、関係性に合わせて考えます。

どこまでの親族で喪中にするかは、家族や信仰でも違う

ここまでの「誰に送るか」と、「誰が亡くなったら喪中にするか」は別の疑問です。
喪に服す範囲は、配偶者や父母、子、祖父母、兄弟姉妹などの近い親族が目安になります。
祖父母や兄弟姉妹などは二親等に当たり、親等は親族関係の近さを数える単位です。

ただし、二親等以内なら必ず同じ対応をするという全国共通の決まりではありません。
同居の有無や故人との親しさ、地域・家庭の慣習によっても考え方が異なります。
別居の祖父母について家族の判断が分かれるなど、迷う場合は、誰の名義でどの相手へ出すかまで含めて相談してください。

たとえば、別居していた祖母については、同居かどうかだけで決めず、日頃の関わりや家族の考え、自分が新年のお祝いを控えたいかを合わせて考えます。
反対に、二親等の外であっても、深い関わりのあった人を悼んで年賀欠礼にする場合があります。
「対象の親等だから義務」「対象外だから出せない」という判定表にはしないでください。

宗教や宗派にも考え方の違いがあるため、「喪中なら全員が必ず年賀欠礼をする」とは限りません。
日本の生活習慣として欠礼状を出す場合もあります。
信仰上の表現が気になるときは、家族や所属する寺院・教会などへ確認し、相手の宗教が分からない文面には特定の宗教用語を無理に入れないようにします。

文面は欠礼の挨拶を中心に、事情を簡潔に伝える

文面には、年始の挨拶を控える旨、必要に応じて故人の続柄や名前・亡くなった時期、お付き合いへの感謝、日付・差出人を入れます。
続柄とは、父・母・祖母など、差出人と故人との関係のことです。
連名で出す場合は誰から見た関係かが伝わるようにし、「妻○○の父」などの書き方で曖昧さを避けられます。

次は、故人の詳しい情報を省いて年賀欠礼を伝える文例です。
実際の事情と送る相手に合わせて整えてください。

喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきます
本年も温かいお付き合いをいただきありがとうございました
寒さに向かう折 どうぞお体を大切にお過ごしください
令和八年十一月
住所・氏名

喪中はがきでは「おめでとうございます」などのお祝いの言葉を避けます。
句読点を使わず、改行で整える形式が一般的ですが、記事の説明文まで句読点をなくす必要はありません。
宛名は薄すぎる文字を避け、読みやすい黒で書きます。

年明けに寒中見舞いで連絡するなら、季節の挨拶に続けて「喪中のため年頭のご挨拶を控えさせていただきました」と事情を伝えます。
年賀状を受け取った相手には、お便りへのお礼も添えてください。
遅れて知らせることへの一言は入れても、長い弁解を重ねる必要はありません。

出しそびれた場合と年賀状への返信の文例

年末に知らせられなかった場合は、寒中見舞いの挨拶に続けて、欠礼の事情と連絡が遅れたことを簡潔に伝えます。
次の例は、故人の詳しい情報を省いて知らせる形です。

寒中お見舞い申し上げます
喪中のため年頭のご挨拶を控えさせていただきました
ご連絡が年を越しましたことをお詫び申し上げます
寒さ厳しき折 皆様どうぞお健やかにお過ごしください
令和九年一月
住所・氏名

年賀状をいただいた相手には、受け取ったお便りへのお礼を先に入れると、返信の目的が伝わります。
故人についても知らせる場合は、続柄・氏名・時期を実際の内容に置き換えてください。

寒中お見舞い申し上げます
温かい年始のご挨拶をありがとうございました
昨年○月に母○○が他界いたしましたため
年頭のご挨拶を控えさせていただきました
お知らせが遅くなり申し訳ございません
厳しい寒さが続きますので どうぞご自愛ください
令和九年一月
住所・氏名

2026年末の欠礼を2027年1月に知らせる例なので、年号は令和九年です。
他の年に使うときは、差出日と「本年」「昨年」の対応も直します。
相手の悲しみが癒えた、家族が落ち着いたなど、本人が伝えていない心境を文例からそのまま写す必要はありません。

はがき・宛名も、文面と合わせて仕上げる

寒中見舞いには、年賀はがきではなく、通常はがきや切手を貼って送る私製はがきを使います。
私製はがきとは、文具店のカードなど、郵便料金を含まないはがきのことです。
落ち着いた冬の絵柄などを選び、新年を祝う文言やお祝いの絵柄は避けます。

文面を整えたら、宛名・郵便番号・差出人の住所氏名、私製はがきなら必要な切手があるかを確認します。
宛名の抜けや差出人名の入れ忘れがないか、完成した一枚を見直してから投函してください。

まとめ

喪中はがきは、相手が年賀状を準備する前に届くよう、11月から12月上旬ごろを目安にします。
年末になった場合は、松の内が明けてからの寒中見舞いで伝える方法があります。

今は、昨年の年賀状と住所録を開き、個人として挨拶を交わしてきた相手を整理するところから始めてください。
家族や仕事上の名義、地域・信仰の違いは、該当する相手について一つずつ確認すれば大丈夫です。

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参考資料