メールに「資料を添付します」とあるのにファイルが見当たらないときは、「こちらでは〇〇資料の添付を確認できませんでした。お手数ですが、再度お送りいただけますか」と、確認できていない事実と対象を伝えます。
相手の添付忘れと決めつけず、本文の共有リンクや別送メール、添付欄の警告も見てから返信すると、不要な往復を減らせます。
「ファイルがない」「ファイルはあるが開けない」「リンクの権限がない」では、相手にお願いする操作が違います。
まず使える例文を示し、その後で状況の見分け方、送信前の確認、再送後の対応を説明します。
私自身、取引先へ添付ファイルの再送をお願いした経験がありますが、相手のミスを指摘するよりも、「こちらでは確認できていない」という形で伝えたほうが、やり取りを穏やかに進めやすいと感じました。
添付が見当たらないときの基本の返信例文
次は、メール本文や別送の有無を見ても、予定された資料を確認できない場合の例です。
会社名、氏名、資料名を実際のものへ置き換え、通常は元のメールへ返信します。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご連絡いただき、ありがとうございます。
お送りいただいたメールを確認いたしましたが、こちらでは「〇〇資料」の添付ファイルを確認できませんでした。お手数をおかけいたしますが、再度お送りいただけますか。
何卒よろしくお願いいたします。
必要なのは、送付へのお礼、確認できない状態、必要な資料名、再送のお願いの4点です。
「添付し忘れています」と送信者の操作を断定せず、自分が見た状態を伝えると、受信側の問題だった場合にも話を進めやすくなります。
相手の責任を確定するまで、必要な資料の依頼を待つ必要はありません。
元の件名と「Re:」は、通常そのままで構いません。
どの案件の話か分かる履歴を残すためです。
ただし「資料送付」だけで案件を区別しにくい場合は、本文に「〇〇案件の4月度見積書」のように対象を補います。
返信先やCCも見直し、再送依頼を共有する必要がある相手へ届くようにしてください。

状況に合う例文へ進む
会社名・氏名・資料名・日時・メールアドレスは、すべて実際の内容に置き換えて使います。
文中にないファイル名やエラーを推測して書かず、画面で確かめた状態に合う例を選んでください。
急ぎで再送してほしい場合
「至急」だけでは、いつまでなら間に合うのかが伝わりません。
使う時刻と、受け取りたい時刻を分けると、相手が対応の優先度を判断できます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。ご連絡いただき、ありがとうございます。
「〇〇会議資料」の添付ファイルが、こちらでは確認できませんでした。本日15時からの会議で使用するため、可能でしたら本日14時までに再送いただけますか。
こちらの都合で急なお願いとなり恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
この日時は例です。
「なるべく早く」よりも「本日14時まで」のほうが条件は明確ですが、実際に必要な期限と相手の業務時間を考えて設定します。
差し迫っている場合は、メール送信後に、普段利用している電話や業務用チャットで到着確認を行う方法もあります。
メールを送っただけで、相手が読んだとは判断しないことが大切です。
複数ファイルの一部だけがない場合
受け取れた物も書くと、相手はすべてを送り直す必要があるのか、不足分だけでよいのかを判断できます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。資料をご送付いただき、ありがとうございます。
「商品仕様書」と「納品スケジュール」は確認できましたが、本文に記載の「見積書」が見当たりませんでした。お手数ですが、「見積書」を再度お送りいただけますか。
よろしくお願いいたします。
資料名が似ている場合は、対象月や版も添えます。
例えば「見積書」より「4月度見積書・改訂版」のほうが対象を絞れますが、本文や依頼内容で分からない版を勝手に付け足さないでください。
別のファイルが添付されている場合
添付自体があるなら、「添付がない」とは書きません。
確認できた資料と、必要だった資料を並べると行き違いを説明できます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。資料をご送付いただき、ありがとうございます。
添付ファイルを確認したところ、「〇月分納品書」が添付されておりました。
今回お願いしておりました「〇月分請求書」についても、ご確認のうえお送りいただけますか。こちらの認識違いでしたら申し訳ございません。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
別案件の資料など、誤送信が疑われる物を受け取った場合は、必要以上に開いたり転送したりせず、自社の情報管理ルールに沿って送信者へ知らせます。
内容が違うと証明するために、資料全体を別の相手へ送り直す必要はありません。

添付ファイルはあるが開けない場合
形式、アプリ、破損などで開けない場合は、見当たらない場合と依頼を分けます。
原因を断定せず、分かる範囲でファイル名と開けない状態を伝えてください。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。資料をご送付いただき、ありがとうございます。
添付いただいた「〇〇資料」を開こうとしましたが、こちらの環境では内容を確認できませんでした。恐れ入りますが、ファイルをご確認のうえ、再度お送りいただけますか。
閲覧用資料で差し支えなければ、PDF形式でお送りいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
編集が必要な表計算データなどでは、PDFだけでは目的を果たせないことがあります。
別形式を頼むときは、閲覧用か編集用かも考え、双方で扱える形式を相談します。
エラー表示を添える場合も、案件と無関係な情報や他のメールが写り込まない範囲にします。
機密ファイルを自己判断で無料の変換サイトへアップロードせず、社内で認められた方法を使ってください。
共有リンクの権限がなく開けない場合
リンクがあり「アクセス権が必要」などと表示される場合は、ファイルの添付をやり直すより、閲覧するアカウントと共有設定を合わせる必要があります。
まず、仕事に使う正しいアカウントで開いているかを見ます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。資料をご共有いただき、ありがとうございます。
共有リンクを開いたところ、現在のアカウントでは閲覧できない状態でした。「sample@example.com」で閲覧できるよう、アクセス権限をご確認いただけますか。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
例のメールアドレスは、閲覧に使う自分の業務アカウントへ置き換えます。
Googleドライブなどは、リンクを受け取っただけでは権限が付かない場合があり、組織の共有制限が影響することもあります。
解決のために、誰でも見られる設定への変更を求めるのではなく、必要な相手へ権限を付ける方法や、双方が使える承認済みの共有方法を相談してください。
再送後も添付が見当たらない場合
同じメールを何度も送っても、受信側でブロックされていれば改善しないことがあります。
再対応のお礼を伝えたうえで、受信環境の確認と別の送付方法の相談へ進めます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。早速ご対応いただき、ありがとうございます。
再送いただいたメールについても、こちらでは添付ファイルを確認できませんでした。当方の受信環境による可能性もございますので、双方で利用可能なファイル共有サービスなど、別の方法をご相談できますか。
こちらでも社内の担当部署へ確認いたします。
お手数を重ねておかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
社内へ相談するときは、受信日時、送信者、件名、予定されたファイル形式、表示された警告を分かる範囲で控えます。
取引先へは、管理者に確認中であることと、代替手段や期限について必要な情報を伝えれば、次の対応を決めやすくなります。
パスワード付きZIP、拡張子の変更、保護機能の無効化を自己判断で解決策にせず、自社と取引先の情報管理ルールを優先します。

返信の前に、添付欄・本文・別送・警告を見る
急いでいるときほど、添付忘れと決めつけて返信しがちです。
次の順に、どこまで確認できたかを見ます。
短時間で見つからず仕事が止まる場合は、すべての原因を調べ切るまで依頼を待たず、確認できていない状態を伝えて構いません。
| 見るところ | 何を探すか | 見つかった場合の対応 |
|---|---|---|
| 添付欄とメール本文 | ファイル名、リンク、ダウンロードの案内 | ファイルかリンクかに応じて開く |
| 直前のメール・同じ案件の別件名 | 資料だけの別送、「先ほどのリンク」 | 対象の資料と版を照合 |
| リンクを開いた画面 | 閲覧アカウント、アクセス権の表示 | 権限確認の例文で依頼 |
| 添付欄・隔離通知 | ブロックや安全性の警告 | 管理者へ確認し、承認済みの代替方法を相談 |
メールは先頭だけでなく末尾も読み、「以下からダウンロード」「共有フォルダに格納」「別便で送付」などの記載を探します。
複数の返信が続く場合は、引用部分や直前のメールも手がかりになります。
見つかったファイルが別の日付・旧版ではないかまで見れば、「あったが違う」という往復も減らせます。
スマートフォンで表示できない場合は、会社が利用を認めているパソコンのメール画面で確かめる方法もあります。
ただし、警告を回避するために個人メールへ転送したり、認められていないサービスへ移したりはしません。
GmailやOutlookには、一部の添付形式などをブロックする仕組みがあります。
警告がある場合、相手の操作だけでなく受信側の条件も相談の対象になります。
見知らぬ送信者や、予定していない資料なら、ファイルやリンクを開く前に、既知の電話番号など別の連絡手段で送信の事実を確かめます。
再送依頼の例文は、予定していた取引先との資料受け渡しに使うもので、不審なメールへ返信する必要を示すものではありません。
丁寧さは、断定を避けながら用件を明確にすること
相手への配慮があっても、何をしてほしいかが曖昧では、資料を受け取るまでに時間がかかります。
「ご確認ください」だけで終わらず、再送なのか、別資料の送付なのか、閲覧権限の確認なのかを最後に書きます。
| 表現 | 伝わり方と使う場面 |
|---|---|
| こちらでは添付ファイルを確認できませんでした | 受信側の環境も含め、確認できない事実を伝えやすい |
| 添付ファイルが見当たりませんでした | やわらかく、資料名を添えて使いやすい |
| 添付されていないようです | 断定は避けるが、送信側の操作へ話が向きやすい |
| 添付漏れかと存じます | 相手のミスを推測するため、最初の依頼では慎重に使う |
| 添付漏れです | 原因を断定する。第一報では受信側の確認範囲を伝える表現を優先 |
「添付し忘れています。もう一度送ってください」では、確認できない原因を決めつけています。
「こちらでは〇〇資料を確認できませんでした。お手数ですが再度お送りいただけますか」とすれば、事実、対象、依頼が一つにつながります。
長い前置きや敬語を増やすより、この3点が相手に伝わるかで見直してください。
「行き違いでしたら申し訳ございません」は、資料が別送されている可能性があるときに添えられますが、必須ではありません。
「こちらの見落としでしたら」などの謝罪を何度も重ねず、必要なら一度で十分です。
相手のミスが疑われるだけの段階で責める必要も、こちらが過度に謝る必要もありません。

上司・同僚・後輩には、関係と用件に合わせる
社内では挨拶を短くできますが、資料名とお願いする操作は省かないようにします。
立場が違っても、必要な資料を受け取るという目的は同じです。
上司への例文
〇〇部長
お疲れさまです。
先ほどのメールを確認しましたが、こちらでは〇〇資料の添付が見当たりませんでした。
お手数ですが、ご確認のうえ再送いただけますか。
よろしくお願いいたします。
同僚への例文
お疲れさまです。
先ほどのメールで、〇〇資料の添付が見当たりませんでした。
お手数ですが、もう一度送ってもらえますか。よろしくお願いします。
部下・後輩への例文
メールを確認しましたが、〇〇資料の添付が見当たりませんでした。
送信済みメールを確認のうえ、再送をお願いします。
あわせて、送信前にファイル名と添付内容が合っているか、開けるかも確認してください。
再発防止を伝える場合は、感情的に理由を問い詰めるより、送信前の確認手順を共有します。
ただし、受信側の不具合と分かった場合は、その事実も伝え、相手の添付忘れとして扱い続けないようにします。
再送後は、開けることと必要な内容まで確認して返信する
添付マークが付いたことだけで受領を終えず、必要な資料名、対象期間、版、内容が開けることを確かめます。
共有リンクの場合も、指定アカウントで目的の資料を閲覧できるところまで見てください。
問題なければ、次のように短くお礼を伝えます。
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□です。早速ご対応いただき、ありがとうございます。
再送いただいた「〇〇資料」を確認いたしました。
お手数をおかけいたしました。引き続き、よろしくお願いいたします。
急ぎの依頼へ対応してもらった場合は、「お忙しいところ、早急にご対応いただきありがとうございました」と添えられます。
すぐに資料への回答を送るなら、その返信の冒頭でお礼を伝えても構いません。
お礼だけのメールを必ず別に送るかどうかより、受領できたことが相手に分かる形を選びます。
返事が来ない場合は、一律に何分後と決めず、必要な期限と相手の業務時間を見ます。
時間に余裕があれば待ち、期限が迫るなら「先ほど〇〇資料の再送についてメールを送りました」と、通常の連絡手段で到着を確かめます。
行き違いで再送が届いていないかも見直し、同じ依頼を重複して送り続けないようにしてください。

自分が資料を送るときは、本文・添付・権限を一緒に見る
送信前に、本文に書いた資料名と実際の添付を並べて見ます。
似た名前の資料は、案件名・資料名・日付・版をそろえておくと、送り手にも受け手にも判断材料が残ります。
古い版や別案件の資料でないこと、ファイルが開くこと、共有リンクの権限、宛先・CC・BCC、機密情報の送付方法までが確認の対象です。
共有サービスで送る場合も、「リンクを貼ったから終わり」とせず、必要な受信者へ閲覧権限を付けたかを確かめます。
会社の指定手順や承認が必要な送付方法なら、それを済ませてから送信します。
これで再送が絶対になくなるわけではありませんが、相手が何を受け取る予定かを追いやすくなります。
まとめ
添付が見当たらないときは、本文・別送・共有リンク・警告を見たうえで、「こちらでは確認できませんでした」と資料名を添えて依頼します。
開けない場合は形式や状態、リンクなら閲覧アカウントと権限を伝えると、相手が次の操作を判断できます。
再送後はファイルの中身まで確かめて受領を伝え、必要な資料を使える状態にするところまで進めてください。
関連記事
「聞いております」の使い方と言い換えでは、聞いた段階・確認中・確認済みを分けて伝える例を紹介しています。再送依頼の後で、社内の対応状況を取引先へ伝えるときにも役立ちます。
参考資料
- Google「Gmailでブロックされるファイルの種類」 — ファイル形式や内容によるブロック。
- Google「GoogleドライブのファイルをGmailに添付する」 — 添付とリンク共有、受信者のアクセス権。
- Microsoft「Outlookでブロックされる添付ファイル」 — 添付の制限と共有方法の相談先。

