職場で「お疲れ様です」と声をかけられたとき、何と返せばよいのか迷うことがあります。
同じように「お疲れ様です」と返してよいのか、上司には「ありがとうございます」と答えるべきなのか、チャットで挨拶だけ届いた場合にも返信が必要なのか。短い言葉だからこそ、かえって正解が分かりにくいものです。
基本的には、社内の相手から「お疲れ様です」と言われたら、こちらも「お疲れ様です」と返せば問題ありません。
ただし、相手が仕事への感謝や労いを込めている場合は、「ありがとうございます」を加えたほうが自然です。また、チャットでは挨拶だけを往復させず、本題や確認結果まで簡潔に返したほうが仕事を進めやすくなります。
この記事では、上司・同僚・部下・社外の相手別に、そのまま使える返信例を紹介します。対面、メール、チャットによる違いや、返事を省略してもよい場面も整理しました。

「お疲れ様です」への返信は同じ言葉でよい
「お疲れ様です」は、社内で広く使われている挨拶です。実際に相手が疲れているかどうかを確認する言葉というより、仕事をしている相手への労いや親しみを含んだ定型的な挨拶として使われています。
そのため、相手から「お疲れ様です」と言われたときは、同じく「お疲れ様です」と返すのが最も無難です。上司、同僚、先輩、後輩のいずれに対しても、社内で日常的に交わす返事として不自然ではありません。
迷ったときの基本形
対面で挨拶された場合は、次の返し方で十分です。
- 「お疲れ様です」
- 「お疲れ様でした」
- 「ありがとうございます。お疲れ様です」
勤務中なら「お疲れ様です」、退勤時や仕事が一区切りついた場面なら「お疲れ様でした」がなじみます。
ただし、職場によって使い分けは異なります。退勤する人に対しても「お疲れ様です」と言う会社があれば、「お疲れ様でした」と言う会社もあります。入社したばかりで迷う場合は、周囲が普段どのように返しているかを見るのが確実です。
「ありがとうございます」を加えるべき場面
相手の言葉が単なる挨拶ではなく、仕事への労いや感謝を表している場合は、「ありがとうございます」を添えると気持ちが伝わります。
たとえば、上司から「昨日の対応、お疲れ様でした」と声をかけられた場面です。この場合、単に「お疲れ様でした」と返すだけでは、上司からの評価や労いを受け取ったことが伝わりにくいことがあります。
次のように返すと自然です。
- 「ありがとうございます。無事に終えられて安心しました」
- 「ありがとうございます。皆さんに助けていただきました」
- 「お気遣いありがとうございます」
挨拶には挨拶を返し、労いや感謝にはお礼を返すと考えると、言葉を選びやすくなります。
相手別|「お疲れ様です」への自然な返し方
基本の返事は同じでも、上司、同僚、部下では、続ける言葉の丁寧さが変わります。相手との関係に合った例文を見ていきましょう。
上司や先輩から言われた場合
上司や先輩からの日常的な挨拶には、こちらも「お疲れ様です」と返して差し支えありません。必要以上に長い返事をするより、明るく、相手に聞こえる声で返すことのほうが大切です。
出社中や社内ですれ違ったとき
- 「お疲れ様です」
- 「お疲れ様です。先ほどはありがとうございました」
- 「お疲れ様です。本日の会議もよろしくお願いいたします」
仕事を終えたことへの労いを受けたとき
- 「ありがとうございます」
- 「ありがとうございます。無事に対応できました」
- 「お気遣いいただき、ありがとうございます」
- 「ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします」
上司が先に退勤するとき
- 「お疲れ様でした」
- 「お疲れ様でした。お気をつけてお帰りください」
- 「本日もありがとうございました。お疲れ様でした」
「お気をつけてお帰りください」は丁寧ですが、毎日必ず付けなければならない言葉ではありません。悪天候の日や出張帰りなど、相手への気遣いが必要な場面で使うと自然です。
同僚から言われた場合
同僚への返事は、関係性に応じて少し柔らかくできます。ただし、勤務中の職場では、親しい間柄でも最低限の礼儀を保ったほうが安心です。
- 「お疲れ様です」
- 「お疲れさま」
- 「お疲れ様です。今日も忙しかったですね」
- 「お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします」
- 「ありがとう。助かりました」
社内文化によっては「おつかれ」「お疲れ!」といった短い言い方も使われます。ただし、周囲の人が見ているグループチャットや、まだ関係の浅い同僚への連絡では、「お疲れ様です」と丁寧に書くほうが無難です。
部下や後輩から言われた場合
部下や後輩から「お疲れ様です」と言われた場合も、「お疲れ様です」「お疲れ様」と返せます。
管理職や先輩の立場では、挨拶に加えて具体的な感謝を一言伝えると、相手の仕事を見ていることが伝わります。
- 「お疲れ様です」
- 「お疲れ様。今日の対応、ありがとう」
- 「お疲れ様でした。資料の準備、助かりました」
- 「ありがとう。今日はゆっくり休んでください」
- 「お疲れ様でした。続きは明日確認しましょう」
一方で、「ご苦労様」と返すことには注意が必要です。「ご苦労様」は本来、仕事の大変さを労う言葉であり、単純に誤った日本語とはいえません。しかし、現代の職場では、目上の人が目下の人に使う言葉だと受け取る人が少なくありません。
相手との関係や職場の慣習が分からない場合は、「ご苦労様」より「お疲れ様」「ありがとうございます」を選ぶほうが誤解を招きにくいでしょう。
社外の人から言われた場合
取引先や顧客から「お疲れ様です」と言われることもあります。日頃からチャットなどで連絡を取っている相手であれば、同じく「お疲れ様です」と返しても会話としては成立します。
ただし、社外の相手に対する定型的な挨拶には、一般に「お世話になっております」がよく使われます。
- 「お世話になっております。ご連絡ありがとうございます」
- 「いつもお世話になっております。先日はありがとうございました」
- 「お疲れ様です。ご連絡いただきありがとうございます」
- 「お世話になっております。内容を確認いたしました」
相手が「お疲れ様です」と書いているからといって、必ず同じ言葉を返す必要はありません。自社と相手企業の関係や、普段のやり取りに合う表現を選びます。

場面別|すぐに使える返信例文
「お疲れ様です」への返事は、その後に何を伝えるかによって変わります。挨拶の部分だけで悩むより、相手のメッセージ全体に対して必要な返答をすることが重要です。
朝や勤務開始時に声をかけられたとき
朝一番の挨拶には、「おはようございます」のほうが時間帯に合っています。ただし、交代勤務や夜勤がある職場では、出勤時間に関係なく「お疲れ様です」を使うこともあります。
- 「おはようございます。本日もよろしくお願いします」
- 「お疲れ様です。今日もよろしくお願いします」
- 「おはようございます。昨日の件は午前中に確認します」
相手から「お疲れ様です」と言われても、朝なら「おはようございます」と返して失礼になるわけではありません。挨拶の言葉が完全に一致していなくても、相手に敬意を持って返せていれば問題ありません。
退勤するとき
自分が先に帰る場合は、「お先に失礼します」と伝えます。残っている人から「お疲れ様でした」と返されたら、こちらも「お疲れ様でした」と返すのが一般的です。
- 相手:「お疲れ様でした」
自分:「お疲れ様でした。お先に失礼します」 - 相手:「今日もお疲れ様でした」
自分:「お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします」 - 相手:「お疲れ様。気をつけて」
自分:「ありがとうございます。お先に失礼します」
退勤時の挨拶は、長く立ち止まって会話する必要はありません。残っている人の仕事を妨げないよう、短く明るく伝えれば十分です。
仕事を手伝ってもらった後
手伝ってくれた相手から「お疲れ様です」と言われた場合は、挨拶だけでなく感謝を具体的に伝えます。
- 「お疲れ様です。先ほどはご対応いただき、ありがとうございました」
- 「ありがとうございます。急なお願いにもかかわらず助かりました」
- 「お疲れ様でした。資料を確認していただき、ありがとうございます」
- 「本日はありがとうございました。おかげで予定どおり進められました」
「助かりました」だけでも感謝は伝わりますが、何が助かったのかを短く加えると、形式的なお礼に聞こえにくくなります。
忙しい仕事を終えた後
大きな会議、イベント、トラブル対応などが終わった後は、相手も単なる挨拶以上の気持ちを込めて「お疲れ様でした」と言っている可能性があります。
- 「ありがとうございます。皆さんの協力で無事に終えられました」
- 「お疲れ様でした。ご協力いただき、本当にありがとうございました」
- 「ありがとうございます。まずは一段落して安心しました」
- 「お疲れ様でした。次回に向けた改善点は、改めて整理します」
仕事が完了していないのに「無事に終わりました」と書くと、認識の食い違いを招きます。「本日の作業は完了しました」「第一段階まで終わりました」など、完了した範囲を正確に伝えましょう。
久しぶりに連絡を受けたとき
長く連絡を取っていなかった相手から「お疲れ様です」と届いた場合は、挨拶に加えて、相手を認識していることが分かる一言を添えます。
- 「お疲れ様です。ご無沙汰しております」
- 「お疲れ様です。ご連絡ありがとうございます」
- 「お久しぶりです。お変わりありませんか」
- 「ご無沙汰しております。〇〇の件、承知しました」
仕事上の連絡では、「お変わりありませんか」と会話を広げるより、早めに本題へ入ったほうがよい場合もあります。相手のメッセージの長さや緊急度に合わせて調整します。
メールとチャットでは返信の考え方が異なる
メールでは、挨拶、名乗り、本題、結びという一定の形が求められます。一方、ビジネスチャットは、短いやり取りを積み重ねながら仕事を進める道具です。
そのため、チャットで毎回「お疲れ様です」と返すと、丁寧ではあっても、やり取りが長くなる場合があります。
チャットでは挨拶より用件への返答を優先する
たとえば、上司から次のメッセージが届いたとします。
「お疲れ様です。昨日お願いした資料は完成していますか」
この場合、「お疲れ様です」だけを返すのは不十分です。相手が知りたいのは、資料の進捗だからです。
自然な返信は次のようになります。
- 「お疲れ様です。資料は完成しています。この後お送りします」
- 「お疲れ様です。現在、最終確認中です。15時までに共有します」
- 「ご連絡ありがとうございます。資料は本日17時ごろの完成予定です」
挨拶を返すことより、質問への答え、現在の状況、次の行動を明確にすることが大切です。
一度の会話で毎回「お疲れ様です」と書かなくてもよい
同じチャット内で会話が続いている場合、返信のたびに「お疲れ様です」を付ける必要はありません。
最初のメッセージで挨拶を交わした後は、次のように本題だけを簡潔に返せます。
- 「承知しました」
- 「確認いたします」
- 「ありがとうございます。修正後に共有します」
- 「こちらで対応します」
- 「明日の午前中までにお送りします」
文章が短すぎて冷たく見えると感じる場合は、「ありがとうございます」「助かります」「よろしくお願いします」などを加えます。
挨拶だけのチャットには返信が必要か
相手から「お疲れ様です」とだけ届いた場合は、基本的に「お疲れ様です」と返して構いません。ただし、相手が続けて用件を入力している途中の可能性もあります。
チャットツールによっては、挨拶と本題を別々のメッセージで送る人もいます。すぐに返事を重ねず、少し様子を見ても失礼ではありません。
グループチャットで全員に向けた「お疲れ様です」だけが投稿された場合は、全員が同じ返信をすると通知が増えます。社内ルールで認められていれば、リアクション機能で受け取ったことを示す方法もあります。

用件別|「お疲れ様です」の後に続ける文章
ビジネス上の返信では、挨拶そのものより、続く文章のほうが重要です。よくある用件別に、使いやすい形を紹介します。
依頼を受けるとき
- 「お疲れ様です。承知しました。本日中に対応します」
- 「お疲れ様です。内容を確認のうえ、明日の午前中までにご連絡します」
- 「ご連絡ありがとうございます。こちらで対応いたします」
依頼を引き受ける際は、「承知しました」だけでなく、期限や次の連絡時刻を入れると相手が安心できます。
すぐに対応できないとき
- 「お疲れ様です。現在別件に対応しているため、15時以降に確認します」
- 「ご連絡ありがとうございます。本日中の対応が難しいため、明日の午前中でもよろしいでしょうか」
- 「お疲れ様です。確認に少し時間が必要です。完了時刻が分かり次第ご連絡します」
対応できないときに返事をしないままでいると、相手は依頼が届いたのか判断できません。すぐに処理できなくても、受け取ったことと見通しだけは伝えるとよいでしょう。
報告を受けたとき
- 「お疲れ様です。報告ありがとうございます。内容を確認しました」
- 「ご対応ありがとうございました。こちらで問題ありません」
- 「お疲れ様でした。迅速に対応していただき助かりました」
- 「ありがとうございます。次は〇〇の確認をお願いします」
「了解です」だけでも意味は通じますが、上司や社外の相手には、やや軽く感じられる場合があります。「承知しました」「確認しました」「ありがとうございます」などを使うと落ち着いた印象になります。
質問されたとき
- 「お疲れ様です。ご質問の件ですが、〇〇という認識で合っています」
- 「お疲れ様です。確認したところ、期限は〇月〇日です」
- 「ご連絡ありがとうございます。現時点では判断できないため、担当者に確認します」
質問への返信では、挨拶を丁寧にすることより、質問に直接答えることを優先します。分からない場合も、推測で答えず、「確認していつまでに返すか」を伝えましょう。
誘いや提案を断るとき
- 「お声がけいただき、ありがとうございます。あいにく当日は予定があり、参加が難しい状況です」
- 「ご提案ありがとうございます。今回は日程の都合により、見送らせてください」
- 「お疲れ様です。申し訳ありませんが、現在の業務状況ではお引き受けすることが難しいです」
断るときは、「できません」だけで終えず、声をかけてもらったことへのお礼と、対応できない事実を簡潔に伝えます。代替案を出せる場合は、「来週であれば対応可能です」と付け加えます。
不自然になりやすい返信と直し方
敬語として間違いではなくても、場面に合っていないために不自然に聞こえる言葉があります。よくある例を確認しましょう。
「お疲れ様でございます」は丁寧すぎることがある
「お疲れ様でございます」という言い方を耳にすることがあります。「ございます」を付けることで丁寧にしようとした表現ですが、日常的な社内挨拶としては、かえって大げさに聞こえる場合があります。
通常は「お疲れ様です」で十分です。丁寧さを加えたい場合は、「ご連絡ありがとうございます」「先ほどはありがとうございました」など、用件に合った言葉を続けるほうが自然です。
「ご苦労様です」は受け取り方が分かれる
国立国語研究所の解説では、「ご苦労様」と「お疲れ様」は、どちらも相手を労ったり、いたわったり、感謝を伝えたりする表現とされています。一方で、両者は焦点が異なり、「ご苦労様」は仕事の大変さ、「お疲れ様」は相手の心身の状態に目を向ける表現だと説明されています。
文化庁の敬語に関する議論でも、両者の違いを単純な上下関係だけで説明できないことが示されています。
しかし、実際の職場では「ご苦労様は目上から目下へ使う言葉」と認識している人がいます。言葉本来の意味だけでなく、相手がどう受け取るかも考えなければなりません。
上司、取引先、関係の浅い相手には「ご苦労様です」を避け、「お疲れ様です」「ありがとうございます」を選ぶのが安全です。
「了解しました」は相手との関係を見て使う
「了解しました」は、内容を理解したことを示す言葉です。社内の同僚同士では広く使われていますが、上司や社外の相手には軽い印象を与える可能性があります。
迷う場合は、次のように言い換えます。
- 「承知しました」
- 「かしこまりました」
- 「確認いたしました」
- 「その内容で進めます」
「かしこまりました」は接客や顧客対応で使いやすい一方、社内の同僚に毎回使うと距離を感じさせることもあります。丁寧な言葉ほど、どの場面でも最適とは限りません。
返事が「はい」だけだと内容が分かりにくい
口頭なら、「はい」と返した後に表情や動作で理解を示せます。しかし、チャットでは「はい」だけでは、何を理解し、何をするのかが伝わりません。
次のように、行動まで書くと明確です。
- 「はい、確認します」
- 「承知しました。本日中に対応します」
- 「ありがとうございます。修正して再送します」
特に複数の依頼が含まれている場合は、「すべて承知しました」ではなく、必要に応じて対応項目を確認したほうが行き違いを防げます。
必要以上に長い返事をしない
丁寧に返そうとして、挨拶、感謝、謝罪、決意を何行も重ねると、かえって要点が埋もれます。
たとえば、資料の確認依頼に対しては、次の程度で十分です。
「お疲れ様です。承知しました。本日16時までに確認してご連絡します」
この一文には、挨拶、受領、行動、期限が含まれています。短くても必要な情報がそろっていれば、失礼にはなりません。

返信に迷わないための3つの判断基準
例文を暗記するより、判断基準を知っておくほうが、初めての場面にも対応できます。
1.挨拶なのか、労いなのかを見分ける
廊下ですれ違いながら言われた「お疲れ様です」は、挨拶と考えてよいでしょう。同じ言葉で返せば十分です。
一方、「昨日は遅くまでお疲れ様でした」「難しい案件の対応、お疲れ様でした」という言葉には、相手の働きに対する評価や労いが含まれています。この場合は、「ありがとうございます」を加えます。
| 相手の言葉の役割 | 返信の基本 | 例文 |
|---|---|---|
| 日常の挨拶 | 同じ挨拶を返す | 「お疲れ様です」 |
| 仕事への労い | 感謝を伝える | 「ありがとうございます」 |
| 協力への感謝 | こちらからも具体的に礼を言う | 「こちらこそ、ありがとうございました」 |
| 質問や依頼の前置き | 挨拶と用件への回答を返す | 「お疲れ様です。承知しました」 |
2.相手との距離に合わせる
同じ部署で毎日話す同僚と、初めて連絡する取引先とでは、適切な言葉が違います。
親しい同僚なら「お疲れさま」「ありがとう」で自然でも、上司や社外の相手には「お疲れ様です」「ありがとうございます」と丁寧にします。
ただし、丁寧にしようとして過剰な敬語を重ねる必要はありません。相手を尊重しつつ、用件が明確に伝わる言葉を選びます。
3.相手が次に知りたいことを返す
ビジネス上の返信では、相手が次に何を判断したいのかを考えます。
- 依頼を引き受けるのか
- いつまでに終わるのか
- 資料を確認したのか
- 問題があるのか
- 次に誰が対応するのか
「お疲れ様です」と丁寧に返しても、これらが分からなければ仕事は進みません。挨拶は短く、必要な情報は具体的に書くことが大切です。
返信しなくてもよい場面はある?
すべての「お疲れ様です」に、必ず個別返信が必要とは限りません。
対面では短くても返す
対面で直接声をかけられた場合は、基本的に返事をします。無言のまま通り過ぎると、聞こえなかったのか、無視されたのか相手には分かりません。
電話中など声を出せない事情があるときは、軽く会釈するだけでも、挨拶を受け取ったことを示せます。
グループチャットの一斉挨拶は個別返信を省ける
大人数のグループチャットで、全員に向けて投稿された挨拶に一人ずつ返信すると、重要な連絡が流れてしまうことがあります。
会社の運用ルールに反しなければ、リアクション機能を使ったり、必要な人だけが返信したりする方法があります。
ただし、挨拶とともに質問、依頼、報告が書かれている場合は、担当者が返答しなければなりません。
会話が終了した後の挨拶は重ねなくてよい
相手が「ありがとうございました。お疲れ様でした」と会話を締めた場合、「こちらこそありがとうございました。お疲れ様でした」と一度返せば十分です。
その後に相手が再び「お疲れ様でした」と返してきても、さらに同じ挨拶を送り続ける必要はありません。会話の終了が共有できていれば、失礼にはなりません。

よくある質問
上司に「お疲れ様です」と返すのは失礼ですか?
一般的な社内挨拶として、上司に「お疲れ様です」と返しても問題ありません。上司が具体的な仕事を労ってくれた場合は、「ありがとうございます」「お気遣いありがとうございます」と返すと、より自然です。
「お疲れ様」と「お疲れ様です」はどう使い分けますか?
「お疲れ様です」のほうが丁寧です。上司、先輩、関係の浅い同僚には「お疲れ様です」が無難です。「お疲れ様」は、親しい同僚や部下などに使われますが、職場の雰囲気や関係性に合わせて判断します。
相手が「お疲れ様でした」と言ったら、同じ言葉で返しますか?
同じく「お疲れ様でした」と返して構いません。仕事への労いが含まれている場合は、「ありがとうございます。お疲れ様でした」と返す方法もあります。
朝に「お疲れ様です」と言われたら何と返しますか?
相手に合わせて「お疲れ様です」と返しても、「おはようございます」と返しても問題ありません。交代勤務など、朝が一日の始まりとは限らない職場では「お疲れ様です」がよく使われることもあります。
チャットの「お疲れ様です」にスタンプだけで返してもよいですか?
社内ルールと相手との関係によります。挨拶や情報共有を受け取ったことだけ示せばよい場面では、リアクション機能で十分な場合があります。質問、依頼、承認の確認が含まれている場合は、スタンプだけにせず文章で返しましょう。
社外の相手にも「お疲れ様です」と返してよいですか?
普段から親しく連絡している相手であれば使われることがあります。ただし、社外向けの一般的な挨拶としては「お世話になっております」が無難です。相手が「お疲れ様です」と書いたからといって、必ず同じ言葉を使う必要はありません。
まとめ|挨拶を返したうえで用件に答える
「お疲れ様です」と言われたときは、基本的にこちらも「お疲れ様です」と返せば問題ありません。
仕事への労いを受けた場合は「ありがとうございます」、協力してもらった場合は「こちらこそありがとうございました」を加えると、気持ちがより明確に伝わります。
チャットでは、挨拶だけを丁寧に整えることより、相手が知りたい内容に答えることが重要です。「挨拶への返事」「用件への回答」「次の行動や期限」の順に考えると、短くても分かりやすい返信になります。
迷ったときは、まず「お疲れ様です」と返し、その後に「承知しました」「確認します」「〇時までに対応します」など、仕事を進めるために必要な一文を加えてください。
言葉だけで唯一の正解を決めるのではなく、相手との関係、職場の慣習、連絡手段に合わせることが大切です。新しい職場では周囲のやり取りを確認し、丁寧さと分かりやすさの両方を意識しましょう。
参考資料
- 国立国語研究所「『ご苦労様』と『お疲れ様』は結局どう使い分ければよいの?」(2026年7月18日確認)
- 文化庁「第8回国語分科会敬語小委員会・議事録」(2026年7月18日確認)
- 文化庁「言葉に迷ったときのヒント-敬語編-」(2026年7月18日確認)

