霜降の候はいつ使う?2026年の時期・読み方と例文

秋の窓辺で手紙を書く手元。霜降の候は日付・相手・文面で選ぶ 仕事・文書・言葉

「霜降の候」は「そうこうのこう」と読みます。
2026年に使う時期は、10月23日から11月6日ごろが目安です。
秋が深まり、霜が降り始めるころを表す、改まった手紙の書き出しに使える挨拶です。

送る日がこの期間に入り、取引先への案内状や目上の方への手紙を書くなら、「霜降の候」を選べます。
日常の短い仕事メールでは「お世話になっております」から用件へ進んでも十分です。
まだ暖かい地域へ送る場合は、暦の言葉を使うか、実際の季節の様子を添えるかで文面を調整できます。

2026年、送る日から挨拶を選ぶ

まず、手紙やメールを送る予定日を確かめましょう。
国立天文台の2026年の暦では、寒露は10月8日、霜降は10月23日、立冬は11月7日です。
次の表は、その暦に沿って挨拶を選ぶための日単位の目安です。

2026年の送付日と書き出しの目安
送る時期 挨拶の選び方と確認
10月23日 より前 10月8日〜22日ごろは「寒露の候」。10月上旬を含め、実際の季節に合う和文の挨拶も選べます。 10月ならいつでも「霜降の候」を使う、と覚えないようにします。
10月23日〜 11月6日ごろ 改まった手紙なら「霜降の候」。やわらかく書くなら「秋も深まってまいりました」など。 相手との関係と、手紙か短いメールかを見て選びます。
11月7日 以降 立冬を迎える時期は「立冬の候」や「暦の上では冬を迎えましたが」など。 「立冬の候」は次の節気までを目安にし、その後は送る時期に合う表現へ替えます。
霜降の候を使う2026年の目安は10月23日から11月6日

この区切りは、10月23日の決まった時刻になるまで使ってはいけない、という時間単位のマナー規則ではありません。
節気の日付を手がかりに、文面全体の季節感を整えるための表です。

たとえば10月16日に出す礼状なら、「寒露の候」や、その日の気候に合う短い挨拶で書き始められます。
「霜降の候」を使うために、お礼を23日まで待つ必要はありません。
用件を適切な時期に届けることを優先しましょう。

「霜降の候」の読み方と意味

「霜降」はそうこう、「候」はこう

「霜降」は「そうこう」、「候」は「こう」と読みます。
「候」は季節や時候を表す言葉で、「霜降の候」は「霜降のころ」という意味の書き出しです。
「霜降」を「しもふり」と読む別の用法もありますが、二十四節気や時候の挨拶では「そうこう」と読みます。

口に出して伝えるときは「そうこうのこう」と読めば大丈夫です。
手紙では漢字のまま「霜降の候、」と書き、その後に相手の健康や会社の発展を喜ぶ言葉などを続けます。
相手に意味を解説する一文を、挨拶の直後に付ける必要はありません。

霜降の日と、霜降の期間は別に考える

二十四節気は、太陽の位置に基づいて一年の季節の移り変わりを表す目印です。
霜降は秋の節気の一つで、霜が降り始めるころを表します。
2026年の暦に載る「霜降の日」は10月23日です。

一方、挨拶の「霜降の候」では、その一日だけでなく、霜降を迎えてから次の立冬を迎える前までを時期の目安にします。
2026年なら、10月23日から11月6日ごろです。
「霜降は23日」と覚えていても、24日以降の手紙で使えます。

節気は暦の季節の目印なので、10月23日に全国で一斉に霜が降るという意味ではありません。
実際の冷え込みは地域や年によって異なります。
身近で霜を見ていなくても、暦に沿った改まった挨拶として選べる言葉です。

また、霜降の日付は毎年同じ日で固定されているものではありません。
ここで示した期間は2026年用です。
翌年以降の手紙に使うときは、その年の霜降と立冬の日付を確かめてください。

霜降の候を暦の挨拶として理解し、相手の気候を決めつけずに手紙を書く女性の漫画

相手と媒体で、書き出しの硬さを決める

日付が合っていれば、次は「誰に、どのような連絡をするか」を考えます。
「霜降の候」は改まった響きがあるため、案内状や礼状など、挨拶から文章を整えたい手紙に向いています。

  • 取引先や団体への正式な手紙:「霜降の候」に、会社の発展や相手の健勝を喜ぶ言葉を続けます。
  • 恩師やお世話になった個人への手紙:相手の健康を気遣う書き出しにし、続けて近況や具体的なお礼を伝えます。
  • 日常の短い仕事メール:普段の挨拶と名乗りを置き、用件を早めに示します。
    時候の挨拶は省けます。
  • 親しい相手への便り:自分の周囲の秋の様子を、話しかけるような一文にすると自然です。

会社宛ての定型句を、そのまま個人への手紙へ移すと宛先と合わなくなることがあります。
「貴社」は会社に向ける言葉です。
先生や知人へは「先生にはお健やかにお過ごしのことと存じます」のように、相手に合わせて続けましょう。

同じ相手でも、年に一度の案内状と、毎週やり取りする日程確認のメールでは文面が変わります。
時候の挨拶の長さより、相手が用件を読み取りやすいかを基準に選ぶと決めやすくなります。

正式な手紙は、書き出しと結びをそろえる

改まった手紙では、「拝啓」のような頭語、時候の挨拶や相手を気遣う前文、用件、結びの挨拶、頭語に対応する結語、日付や差出人・宛名という流れで整えます。
「拝啓」で始めたら、結語は「敬具」が基本の組み合わせです。

ここからの団体名・人名・催しは、文面を選ぶための文面例の設定です。
実際に使うときは、日時、会場、返答方法などを自分の用件に置き換えてください。

取引先へ、11月の展示会を案内する手紙

拝啓 霜降の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は弊社の活動にご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、このたび弊社では、11月12日午後2時より、あおば会館にて新作展示会を開催いたします。
当日は、秋冬向けの新製品をご紹介する予定です。

ご多用のところ恐縮ですが、ご来場いただけましたら幸いです。
ご出欠につきましては、11月5日までに同封の返信用はがきでお知らせくださいますようお願い申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

敬具

2026年10月26日
株式会社あおば企画
営業部 青葉太郎

株式会社こもれび商事
営業部 木村花子様

この例では、送る日が霜降の期間に入っているため、開催日が立冬の後でも「霜降の候」を使っています。
時候の挨拶を合わせるのは、案内している行事の日ではなく、手紙を送る時期です。

本文には、受け取った相手が返事をするための期限と方法を入れています。
挨拶を整えた後は、会場の正式名称、開催時間、同封物の有無も確かめましょう。
返信用はがきを入れない場合は、その一文を実際の連絡方法へ替えます。

郵送の案内では、相手が受け取ってから予定を調整し、返事を出す時間も必要です。
発送が遅くなったときは挨拶の日付だけを直すのではなく、返答期限までの余裕を見て、期限や連絡方法を担当者と決め直します。
返信を受け付ける宛先・メールアドレスも、実際に使うものへそろえてください。

お世話になった先生に、近況とお礼を伝える手紙

拝啓 霜降の候、先生にはお健やかにお過ごしのことと存じます。

先日は研究発表についてご助言をいただき、ありがとうございました。
教えていただいた資料を読み直したことで、説明の順序を整理できました。

発表当日は、調査の目的を最初に示し、具体例を交えて話すことができました。
先生にご指摘いただいた点を踏まえ、今後も学びを深めてまいります。

季節の変わり目、どうぞご自愛ください。
まずは書中にて、発表を終えたご報告と御礼を申し上げます。

敬具

2026年10月28日
青葉花子

木村太郎先生

個人への礼状では、会社宛ての発展を願う言葉より、相手の健康や暮らしを気遣う言葉が合います。
また、「ありがとうございました」に、何を教わり、どう役立ったかを一つ添えると、自分の用件が伝わります。

結びの季節の言葉は、書き出しと同じ「霜」を繰り返さなくても構いません。
この例のように「季節の変わり目」とすれば、相手の地域の具体的な冷え込みを決め付けずに気遣えます。

結びの挨拶と「敬具」は、それぞれ役割がある

手紙の終わりには、「どうぞご自愛ください」のような相手への言葉と、「敬具」のような結語が入ります。
前者は、健康への気遣いや今後の付き合いを願う一文です。
後者は、書き出しの頭語に対応して手紙を結ぶ言葉です。
上の完成例では、気遣いの一文を書いた後に「敬具」を置いています。

結びだけを別の例文から写すと、用件に合わない文章が残ることがあります。
お礼の手紙なら「まずは書中にて御礼申し上げます」、出欠の返事が必要な案内なら「ご返事をお待ち申し上げます」など、手紙で伝えたことに沿って結べます。
用件を締めくくる一文と健康を願う一文を両方入れるときも、長く重ねすぎず、伝えたい内容に合わせて整えましょう。

なお、「前略」は前文を省くための頭語です。
「霜降の候」から季節の挨拶を整える今回の手紙では、「拝啓・敬具」の組み合わせが使いやすい形です。
短い仕事メールにしたい場合は、頭語を「前略」に替えるより、次の例のようにメールとして文面を組み立てられます。

短い仕事メールでは、用件へすぐ進んでもよい

日程の確認や資料の送付など、普段の業務連絡では、宛名、いつもの挨拶、名乗りの後に用件を示せます。
手紙の形式を全部持ち込む必要はなく、「霜降の候」や「拝啓・敬具」を省いた簡潔な文面が使えます。

たとえば、先ほど案内した展示会の打ち合わせをするなら、次のように書けます。

件名:展示会の打ち合わせ日時の確認

株式会社こもれび商事
木村様

お世話になっております。
あおば企画の青葉です。

展示会の打ち合わせについて、10月30日午後2時から、オンラインでの実施を予定しております。
ご都合はいかがでしょうか。

ご調整が必要な場合は、候補日時を二つほどお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社あおば企画
営業部 青葉太郎

このメールの役割は、相手に日時を確認してもらい、都合が悪ければ候補を返してもらうことです。
季節の挨拶を省いても、宛名と挨拶、依頼の内容がそろっていれば、やり取りを進められます。

一方、久しぶりの連絡や改まった案内メールで季節の言葉を添えたいときは、「霜降の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
あおば企画の青葉です。」
と短く始める方法もあります。
普段の関係や社内の書式に合わせて選び、挨拶の後は用件へ進みましょう。

日常の仕事メールでは普段の挨拶から用件へ進み、日時と依頼を伝える男性の漫画

まだ暖かい地域へ送るときの自然な言い換え

「霜降の候」は暦に沿った表現です。
ただ、相手の土地で暖かな日が続いているときに、「そちらも霜が降りるほど寒くなりましたね」と続けると、実際の気候とずれることがあります。
季節の様子を具体的に書くなら、分かっている範囲を言葉にします。

自分の地域の様子を伝える

たとえば、自分の住む地域で朝夕が冷えるようになったなら、「こちらでは朝夕の空気が冷たく感じられるようになりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。」
と書けます。
「こちらでは」と示すことで、相手の気候を推測せずに自分の近況を伝えられます。

まだ日中が暖かい地域なら、「こちらでは日中の暖かさが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。」
など、そのときの様子から始められます。
霜や紅葉を無理に登場させなくても、季節の便りになります。

相手の気候が分からないときは、暦や健康への気遣いを使う

地域差が大きい相手へは、「暦の上では秋も深まるころとなりました。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。」
のように、暦を入り口にする方法があります。
実際の気温を言い切らず、季節を共有できる書き方です。

結びは「季節の変わり目、どうぞご自愛ください」とすれば短くまとまります。
相手の健康状態が分かっている場合には、その状況に合わせて言葉を選びましょう。
療養中の方への便りなら、元気であることを前提にした定型句より、穏やかな日々を願う言葉などが合います。

親しい相手へは、「日が暮れるのが早くなりましたね。
先日話していた本を読み終えたので、お便りしました。」
と、季節から用件へつなぐこともできます。
やわらかい便りを書きたいときは、「の候」の形にこだわらず、自分の言葉を選べます。

「寒露の候」「晩秋の候」「立冬の候」とどう選ぶ?

「寒露の候」と「立冬の候」は、「霜降の候」と同じく二十四節気の名前を用いた挨拶です。
2026年は、寒露が10月8日、霜降が10月23日、立冬が11月7日という順で季節が進みます。
日付から選びたいときに役立つ並びです。

「晩秋の候」の晩秋は、秋の終わりごろを指す言葉です。
霜降のような二十四節気の一つではなく、秋の深まりを幅のある季節感として表します。
霜降という暦の名前を前に出したいなら「霜降の候」、秋も終盤だと伝えたいなら「晩秋の候」が候補になります。

立冬を迎えてから暦に合わせた挨拶を選ぶなら、「立冬の候」が分かりやすくなります。
暖かさが残っていれば、「暦の上では冬を迎えましたが、こちらでは穏やかな日が続いております」のように、暦と実際の様子をつなぐこともできます。
実際に穏やかな日が続いている場面で使ってください。

送る前に迷いやすい二つの場面

10月22日に書き、23日に送るなら?

23日に送る予定が決まっている手紙なら、送る時期に合わせて「霜降の候」で準備できます。
日付欄も、実際に出す日との食い違いがないか確かめましょう。
数日前に作った文面を保存していた場合は、投函前に挨拶と日付を一緒に見直すと確認しやすくなります。

急ぎのお礼や返信は、節気の境目まで待たず、その日に合う言葉で送りましょう。
日本郵便の手紙の案内でも、お礼状や案内状を早めに出すこと、用件を分かりやすく伝えることが示されています。

11月6日に出して、到着が立冬の後になりそうなら?

境目の郵便は、読む日を一日に決めにくいものです。
この記事では、到着する季節とのずれが気になる場合は、「秋も深まってまいりました」「季節の変わり目」など、日付の境目を強く意識させない言葉を選ぶことを提案します。

配達日を推測して無理に「立冬の候」へ早めるより、送る時期と文面全体が合う表現を選ぶ方法です。
すぐ届くメールなら送信日を基準に判断でき、後日まとめて発送する案内状なら発送予定日に合わせて見直せます。

文面ができたら、宛先・日付・返答方法を通して読む

まず送る予定日を見て季節の挨拶を決め、次に宛先が会社か個人かに合わせて「貴社」「先生」などを整えます。
案内状なら日時・場所・出欠の返答期限、お礼状なら何に対するお礼かが本文に入っているかを読みます。

メールは送信前の画面で宛先、件名、添付の有無を見直し、送った後は送信済み一覧に対象のメールがあることを確かめます。
手紙は日付と宛名、同封物をそろえてから封をし、作成後しばらく置いていたものは投函日に季節の言葉を読み直してください。
例文の人名や会場名を自分の連絡先へ直し忘れていないかも、最後に目を通します。

こうして用件まで通して読むと、挨拶だけは丁寧なのに相手が何をすればよいか分からない、という文を避けられます。
返信方法を一つ変えた場合も、本文・同封物・署名で矛盾がないかを合わせて見直します。

まとめ

「霜降の候」は「そうこうのこう」と読み、2026年は10月23日から11月6日ごろが使用の目安です。
改まった手紙には頭語・結語をそろえた形で使い、短い仕事メールでは普段の挨拶から用件へ進めます。

送る日を確かめたら、相手と媒体に合う一文を選びましょう。
暖かい地域への便りや節気の境目では、暦の言葉と実際の季節感をつなぐ表現も使えます。
挨拶が決まったら、用件、日付、相手にお願いすることまで続けて整えると、そのまま送れる文面になります。

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参考資料

情報確認日:2026年11月5日