オキシクリーンの使い方|衣類・浴室・キッチンの手順と使えない素材

オキシクリーンを使う前に、表示と素材を確かめるイメージ。 暮らし・サービス

オキシクリーンは、対象の素材と商品名を確かめてから、「漬ける・かける・拭く」のうち用途に合う方法を選び、指定量を溶かして使います。
粉末のスタンダードタイプとEXは、金属、ウール・シルク、革、大理石、畳、仕上げ木材などには使えません。
汚れの場所だけで決めず、洗う物と容器の両方が対応していることが出発点です。

私の場合は、衣類に黄ばみや臭いを見つけたとき、浴槽でオキシ漬けをしています。
その際も、衣類の洗濯表示を先に確認し、水洗いできる物だけを対象にしています。
ただし、衣類へ使えることと、各家庭の浴槽や配管へ使えることは別です。
浴槽を容器にする場合の確認点も、後で説明します。

この記事は、日本向けの粉末スタンダードマルチタイプとEXを中心に、準備からすすぎ、乾燥後の確認までを扱います。
液体、白物用、洗濯槽用などへ同じ分量や素材条件を当てはめず、手元の商品の表示を優先してください。

使う前に、商品・素材・表示を照合する

「オキシクリーン」でも成分と計量具は同じではない

スタンダードマルチタイプは無香料・界面活性剤不使用、EXは界面活性剤と香料を含む商品です。
EXにも中国原産の500g・1000g・2000gと、アメリカ原産の2270g・3270gがあります。
「日本版かアメリカ版か」だけで分けず、容器の商品名、用途、成分、付属計量具の目盛りを見ます。

キャップやスプーンの一杯は、どの商品でも同じ量とは限りません。
料理用スプーンへ読み替えたり、別容器のスプーンを流用したりせず、手元の表示と計量具を組み合わせます。
液体商品などは対応素材も異なるため、粉末で使えない物に使いたい場合も、その商品の表示を別に確認する必要があります。

衣類は、水洗いと漂白の二つの記号を見る

水洗いできる衣類でも、漂白できるとは限りません。
洗濯おけの記号で水洗いの可否と温度の上限を見た後、三角形の漂白記号を確かめます。
記号の近くに「液体酸素系漂白剤使用」などの付記があれば、その条件も守ります。

漂白の記号意味粉末を使う前の判断
中が空白の三角形塩素系・酸素系漂白剤で漂白できる素材と商品の使用不可条件も照合
三角形の中に斜線が2本酸素系漂白剤で漂白できる粉末・液体などの付記条件にも注意
三角形に×印漂白できないオキシクリーンで漂白しない

三角形が使用可でも、ウール混紡、シルク混紡、金属のボタンや装飾などがあれば、粉末商品の使用不可条件に当たります。
洗濯表示と漂白剤の表示の片方だけで判断せず、両方を満たす場合に進めます。
表示が読めない大切な衣類は、衣類メーカーやクリーニング店へ相談し、推測で全体を浸けないようにします。

色柄物は、試した箇所を乾かしてから判断する

色柄物に使える商品でも、必ず色落ちしないという意味ではありません。
目立たない部分で商品表示どおりに試し、乾燥後に色移り、退色、風合いの変化がないかを見ます。
濡れている間は色や質感の違いを捉えにくいため、問題がないことを見届けてから全体へ使います。

使用前に商品表示を読み、目立たない場所で試すイメージ。

漬ける・かける・拭くで、分量と終わらせ方が違う

ここで示す分量は、日本公式サイトの基本の使い方にある、スタンダードタイプのキャップで量る例です。
公式案内では計量スプーン1杯、アメリカ製の大きなスプーンのライン2もキャップ1杯とおおむね同量とされていますが、商品ごとの表示が優先です。
特に「かける」は漬け置きとは濃さが違うため、同じ一杯をすべての掃除へ使い回さないでください。

方法基本の分量例時間・仕上げ向いている対象
オキシ漬けお湯4Lにキャップ1杯20分から様子を見て最長6時間。すすぎ、衣類は洗濯対応素材の衣類、タオル、小物
オキシかけお湯500mLにキャップ4分の3杯1~5分置き、汚れを吸い取り水拭き水洗い可能な布の部分汚れなど
オキシ拭きお湯4Lにキャップ1杯布で拭いた後、水拭き使用可能な硬い表面
同じ一杯を使い回さず、漬ける・かける・拭く方法ごとの分量を商品表示で読む2コマ漫画。

公式の基本手順では40~60℃のお湯が案内されています。
ただし、衣類や容器の耐熱温度を超えてよいわけではありません。
例えば洗濯表示の上限が30℃なら、汚れ落ちを優先して40℃へ上げず、対象物と商品の両方に合う別の洗い方を選びます。
水温が低いときの扱いも商品表示に従い、熱湯で溶かしたり、自己流で濃くしたりしません。

オキシ漬け:全体を浸し、すすぎと洗濯まで終える

ゴム手袋を用意し、換気しながら作業します。
洗う物だけでなく、使う容器と混ぜる道具も対応素材か見ます。
金属の洗面器や金属の棒を使わず、対象の温度に耐える容器で作業します。
ほかの洗剤が残っていれば、先に十分に洗い流してください。

  • 必要なお湯の量を量り、その量に対応する粉末を付属計量具で量ります。
  • 手袋を着け、顔を近づけ過ぎず、粉末をお湯へよく溶かします。
  • 衣類や小物を入れ、溶液が対象へ行き渡るようにします。
  • 20分を目安に汚れや素材の状態を見て、商品表示の範囲で調整します。最長6時間を超えて放置しません。
  • 流水ですすぎ、衣類は軽く絞って通常の洗濯へ進みます。洗濯しない小物は特に十分にすすぎます。
  • 表示に合う方法で乾かし、乾燥後に汚れ、臭い、色、風合いを確かめます。

20分で落ちないからといって、必ず6時間まで置く必要はありません。
変色や質感の異変があれば中止し、水で十分にすすぎます。
浸け終わった衣類を溶液が付いたまま乾かさず、すすぎと洗濯までを一続きの作業にしてください。

対応する衣類と浴槽の条件を確かめ、漬け置きの状態を見るイメージ。

オキシかけ:部分へ使い、残った成分も取り除く

部分汚れには、対象が水洗い可能で、色落ちテストに問題がない場合にオキシかけを検討します。
粉を直接振りかける方法ではなく、指定量を溶かした液を使う手順です。
EXなど別商品の場合は、その商品に認められた用途と分量を使い、表の濃さを自動的に転用しません。

手袋を着けて溶液を作り、汚れへかけて1~5分置きます。
その後、乾いた清潔な白いタオルなどで外側から内側へたたくように汚れを吸い取り、水拭きで成分を取り除いて十分に乾かします。
こすると汚れを広げたり生地を傷めたりするため、周囲へ広げないよう扱います。
白いタオルへ染料が移っていないかも見ます。
カーペットへ大量の液を流し込むと、輪ジミや内部の乾燥不足につながるため、必要な箇所へ少量ずつ使います。
衣類なら、その後の洗濯表示に沿ってすすぎ・洗濯へ進めます。

血液の汚れは、先に水で洗い流し、処理するときも水かぬるま湯を使う案内になっています。
すべてのシミへ一律に40~60℃を当てはめないことが大切です。
カーペットも、ペルシャじゅうたん、ウール、ジュートなど使用不可の物には使えません。

オキシ拭き:溶液で拭いて終わりにしない

使用可能な硬い表面には、溶液へ浸した布を軽く絞って拭く方法があります。
設備へ直接大量に注ぐのではなく、布で汚れを拭いた後、きれいな水で絞った別の布などで水拭きします。
必要に応じて乾拭きし、ぬるつきや成分が残っていないか、乾いた後に変色や光沢の変化がないかを見ます。

「床用の拭き掃除」とひとくくりにしないでください。
仕上げ木材、チーク材、畳は使用不可です。
フローリングには塗装やワックスなどの仕上げがあるため、床材メーカーの掃除方法を確認し、認められていなければ指定の床用洗剤などを使います。

衣類・浴室・キッチンで変わる確認点

方法が同じでも、衣類と設備では傷めやすい部分が違います。
表で対象を探した後、付属品や表面仕上げまで見てください。

対象方法の候補判断で外せない点
衣類・タオルオキシ漬け、部分処理洗濯表示、混紡素材、色落ち、金属付属品
上履き対応する物のみ漬け置きやこすり洗い革、金属、接着部、靴メーカーの手入れ方法
風呂いす・洗面器・ふた対応する物のみオキシ漬け耐熱温度、金属のネジ、ゴムや接着部
浴槽メーカーが認める場合に限る浴槽材質、コーティング、配管、追いだき設備
タイル対応する物のみ拭き掃除など天然石や金属の部分、目地への液残り
食器・保存容器対応する物のみオキシ漬け材質、耐熱温度、金属の縁、十分なすすぎ
キッチン天板対応する物のみオキシ拭き金属、天然石、大理石などは不可
カーペット対応する物のみオキシかけ水洗い可否、裏地、色落ち、不可素材
フローリング・木製品先に床材メーカーへ確認仕上げ木材、チーク材には使わない
畳使用しない公式の使用不可対象

衣類の黄ばみや臭いは、乾燥後の状態も見る

襟、袖、脇などの黄ばみや汗の臭いで、全体を浸せる衣類ならオキシ漬けが候補です。
ただし、汚れの原因や経過時間によって落ち方は変わり、一度で解決するとは限りません。
乾燥後に色と臭いを確かめ、変化が乏しい場合は、粉末を増やす前に汚れの種類や洗い方が合っているかを見直します。

上履きも、白いという理由だけで衣類と同じ扱いにはできません。
革の部分や金属、接着部を含むため、靴の素材とメーカーの手入れ表示に合う場合だけ使います。
乾燥も靴側の指定に従い、高温で急いで乾かすことで傷めないようにします。

浴槽を容器にする前に、浴槽側の取扱説明書を見る

浴槽で衣類を洗う場合は、浴槽メーカーの説明書で酸素系漂白剤を使えるか、温度・濃さ・時間に制限がないかを確かめます。
浴槽の表面だけでなく、配管や追いだき設備にも条件があるため、衣類へ使える溶液を張ったまま運転してよいとは判断できません。
材質や設備が分からなければ、適合を確認できる別の容器を使います。

ほかの洗剤や入浴剤が残っている湯は使わず、新しいお湯で量と温度をそろえると管理しやすくなります。
衣類を出した後、その液を浴槽掃除へ流用してよいかも浴槽側の条件によります。
使い終わったら浴槽や小物を十分に水ですすぎ、成分を残さないようにします。

キッチンでは、金属を一緒に漬けない

水洗いできる対応素材の食器や保存容器では、茶渋などへの漬け置きを検討できます。
木製品、漆器などは対象物側の禁止条件も確かめ、使用後は十分にすすぎます。
容器の本体だけでなく、ふた、金属の縁、装飾なども見てください。

粉末スタンダードタイプとEXは、金属全般が使用不可です。
アルミだけでなく、ステンレス、銅、鉄のざる、包丁、カトラリー、鍋も一緒に漬けません。
フッ素樹脂加工のフライパンも、金属の基材や縁、接合部があるため、表面がコーティングされていることを使用可の理由にしないでください。
焦げや油汚れは、調理器具メーカーが指定する中性洗剤などの手入れ方法を使います。

保存容器の金属の縁に気付き、漬け置きの対象から外す2コマ漫画。

洗濯槽には、洗濯機側の指定方法を使う

衣類を洗えるから、どの洗濯機でも多量の粉末を入れて槽洗浄できるわけではありません。
ドラム式などは水位や泡、排水の条件が違うため、取扱説明書の槽洗浄の項目で、使う洗浄剤の種類と量、コースを確かめます。
洗濯槽用の商品もありますが、それも機種への適合を確かめて使用し、多目的粉末の自己流の大量投入は避けます。

使用不可の素材は、薄めても使えるとは考えない

粉末スタンダードタイプとEXで主に使用不可とされている物は、次のとおりです。
金属や天然素材だけでなく、塗料や仕上げによる制限もあります。

  • ウール・ウール混紡、シルク・シルク混紡、水洗いできない繊維、ドライクリーニングのみの衣類
  • 革製品、ペルシャじゅうたん、ジュート
  • 金属全般と金属付属品、サビのある部分、宝石類
  • 大理石、畳、チーク材、仕上げ木材、ラテックス塗料を使った製品

使用不可の物を、短時間や薄い液なら使えると読み替えないでください。
ウールやシルクなどは縮みや風合いの変化、金属は変色などの問題につながります。
誤って金属などへ液が付いた場合は放置せず、水で十分に洗い流し、対象物のメーカーへ対応を相談します。

混ぜない・密閉しない・元の容器で保管する

洗濯以外で、ほかの洗剤を足さない

商品表示には洗濯洗剤と一緒に使う用法がありますが、それを家庭用洗剤全般へ広げないでください。
塩素系漂白剤、還元系漂白剤、アンモニアを含む製品、ほかの家庭用洗剤とは混ぜません。
同じ場所へ続けて使う場合も、前の洗剤を十分に水で流してから作業します。

重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸も、洗浄力を上げる目的で足しません。
酸性のクエン酸とアルカリ性の液は互いの性質を弱める方向に働き、泡が出ても汚れ落ちが高まった証拠にはなりません。
複数の物を合わせるより、商品が案内する濃さと使い方をそろえるほうが、結果を判断できます。

作った溶液は保存せず、粉末と区別する

水に溶かすと酸素が発生するため、密閉容器で溶液を作ったり保存したりすると、内圧が高まるおそれがあります。
ペットボトルや密閉できるスプレーボトルへ詰めて翌日用に取っておかず、使う分だけ作ります。

未使用の粉末は商品容器で保管し、ふたを表示どおりに閉めます。
元の容器のふたを閉めることと、市販の密閉容器へ詰め替えることは別です。
つめかえ用は指定された対象容器と方法に従い、商品表示を失わないようにします。
容器へ水やほかの物を入れず、高温多湿や直射日光を避け、子どもやペット、誤飲のおそれがある人の手が届かない場所へ置いてください。

掃除でほかの洗剤を混ぜず、単独で使うことを示すイメージ。

手袋を使い、目や皮膚へ付いたら洗い流す

粉末商品の液性は弱アルカリ性で、皮脂などの汚れに使える一方、皮膚への刺激にも注意が必要です。
ゴム手袋を着け、粉や溶液へ素手で長く触れないようにし、作業後は手を洗います。
皮膚に付いた場合はすぐ水で洗い、刺激やかゆみなどがあれば使用を中止して医師へ相談してください。

目に入った場合は、すぐ流水で15分以上洗い流し、必ず眼科医を受診するよう商品表示で案内されています。
飲み込んだ場合も商品表示の応急処置に従い、医師の指示を受けます。
受診時は商品を持参すると、成分を伝えられます。

汚れが落ちないときは、量を増やす前に条件を戻して見る

主な成分は過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムで、酸素系漂白剤として色素汚れや臭いの原因へ働きます。
すべての汚れ、臭い、菌に同じ効果があるわけではありません。
古い変色や染料の移りなどは、期待どおりに落ちない場合があります。

まず、使った商品、分量、お湯の量と温度、溶け残り、処理時間を振り返ります。
対象が使用可能でも、量を自己判断で増やすと色落ちの原因になる場合があります。
適切な条件で効果が乏しいなら、際限なく長時間処理するのではなく、衣類のクリーニング店や対象物のメーカーへ相談してください。

酸素系と塩素系を取り違えない

比較する点粉末の酸素系漂白剤塩素系漂白剤
主な用途の例衣類の漂白・消臭、対応素材の漬け置き白物衣類の漂白、用途別商品のカビ取りなど
色柄物対応商品でも色落ちテストが必要一般に色柄物には不向き
臭い塩素系特有の臭いはない塩素系特有の臭いがある
素材の制限金属、ウール、シルクなどに使用不可条件色柄物や金属など、商品ごとの制限がある
一緒に使う判断塩素系と混ぜない酸素系と混ぜない。酸性製品との混合にも注意

塩素系特有の臭いがないことは、どの素材にも使える、素手で扱えるという意味ではありません。
別の漂白剤へ切り替える場合も、対象物を十分にすすぎ、それぞれの商品と対象物の表示を確かめてください。

まとめ

オキシクリーンは、商品名と対象素材を確かめ、方法ごとの分量と時間をそろえると使い方を判断できます。
処理後のすすぎ、水拭き、洗濯、乾燥後の色や風合いの確認までが一続きです。
使えない素材へ無理に使わず、ほかの洗剤を足したり濃くしたりする前に、商品表示と対象物の手入れ方法へ戻ってください。

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参考資料