100均で防災グッズを揃えるなら、袋・衛生用品・小分け用品などを不足分に合わせて買い足し、明かり・電源・身体を守る用品は性能と使える状態まで確かめると選びやすくなります。
店名や安さだけで線を引かず、家にある物も使って備えを組み立てましょう。
100円ショップの商品がすべて税込110円とは限りません。
DAISOが2026年3月7日に掲載した防災グッズ特集の価格帯は税込110〜1,100円です。
以下は常時在庫の保証や性能ランキングではなく、買う前に用途・数量・表示を確かめるためのリストです。
買い物の前に「持ち出す物」と「家で使う物」を分ける
家族の必要量をすべてリュックへ詰めると、運べない重さになりかねません。
避難時にすぐ持つ物と、自宅で生活を続けられる場合に使う備蓄は、置き場と量を分けて考えます。
在宅避難は自宅や周囲の安全が確保できる場合の選択肢です。
まず自治体のハザードマップで自宅周辺の災害リスクと避難先・経路を確認し、家族で行き先を共有します。
そのうえで家にある水、食料、トイレ、照明、衛生用品を出して、使える数と不足を数えます。
避難の必要があるときに買い物や荷造りを優先しないよう、平時に準備してください。

非常持ち出し袋は、避難中と到着直後を考えて詰める
- 飲料水・すぐ食べられる食品
- 懐中電灯・携帯ラジオ・予備電池・携帯電話の充電手段
- 携帯トイレ・マスク・ウェットティッシュ・タオル
- 手袋・雨具・救急用品・常備薬
- 筆記用具・現金など必要な貴重品
これは全部を100均で買う一覧ではありません。
例えば家に使える懐中電灯があれば、その電池と動作を確かめて持ち出し袋へ回せます。
水や食品も、避難時に運ぶ分と、家で数日使う分を分けます。
必要品を入れた後に実際に背負い、その人が持って移動できる量かを見て調整します。

家庭備蓄は、水・食料・トイレを人数と日数で計算する
内閣府の令和8年版防災白書は、食料・飲料水を最低3日分、できれば1週間分備えることを勧めています。
農林水産省による水の目安は、飲料用と調理用を合わせて1人1日約3リットルです。
湯せんや食品・食器を洗う水は別に必要です。
| 対象 | 3日分の目安 | 7日分の目安 |
|---|---|---|
| 水・1人分 | 9リットル | 21リットル |
| 水・4人分 | 36リットル | 84リットル |
| トイレ・1人分 | 15回分 | 35回分 |
| トイレ・4人分 | 60回分 | 140回分 |
水は「3リットル×人数×日数」、トイレは成人の平均的な目安「5回×人数×日数」で計算しています。
4人の水を3日分用意するなら36リットルで、2リットルのボトル18本に相当します。
持ち出し袋一つに入れる量ではなく、家庭備蓄を数えるための計算です。
食事や体調、普段のトイレ回数に合わせて調整します。
家に置く物には、水・食料・携帯トイレや簡易トイレに加え、トイレットペーパー、ポリ袋、ごみ袋、ラップ、紙皿・紙コップ、衛生用品、照明、予備電池、調理手段、暑さ・寒さへの備えがあります。
カセットコンロや燃料も、すでにある物の取扱説明書と保管条件を確かめて用意します。
100均で買い足す候補と、商品表示で見る点
100均を活用しやすいのは、普段から使える消耗品や整理用品です。
同じ品名でも厚み・容量・寸法が違うので、次のリストを手元の不足分と照らし合わせてください。
| 用品 | 役割と購入前の確認 |
|---|---|
| ポリ袋・ごみ袋 | ごみや汚れ物の扱いに。入れる物に合う大きさ・厚み・枚数 |
| ジッパー袋 | 薬・紙類・小物の小分けに。寸法と、防水が必要ならその表示 |
| 収納ポーチ | 用途別の整理に。口の開き方と中身の取り出しやすさ |
| ウェットティッシュ | 拭き取りに。使用部位、アルコールの有無、保管方法 |
| マスク | 家族の顔に合うサイズと枚数 |
| タオル | 拭く・着替え時などに。厚み、乾きやすさ、収納時の大きさ |
| ラップ | 食器の汚れ防止などに。幅と長さ、使う際の注意 |
| 紙皿・紙コップ | 在宅備蓄の食器に。容量、入り数、熱い物に使える条件 |
| アルミ保温シート | 身体を覆う補助に。寸法、使い方、破れや傷み |
| レインポンチョ | 雨への備えに。着丈と、荷物を背負った状態での覆い方 |
| 軍手・作業用手袋 | 用途に合う大きさと保護性能。危険物を扱う目的は特に区別 |
| 笛 | 助けを呼ぶ手段に。音が出るか、手元へ取り出せるか |
| 懐中電灯 | 明るさ、点灯時間、使う電池、防水など必要な条件 |
| 乾電池 | 機器に合う種類・本数と使用推奨期限 |
| 携帯トイレ | 使える回数、袋と凝固剤などの内容、便器への適合、保管期限 |
この表は購入候補を用途から分けたもので、安全性能を保証する評価ではありません。
例えば袋の口が閉まることと防水性能があること、軍手を着けることとガラス片などから手を守れることは別です。
用途に必要な表示が見つからない物は、保護用品の代わりとして扱わないでください。
袋・ポーチは、何を入れるか決めてから選ぶ
ポリ袋やごみ袋は、出るごみや汚れ物に合わせて大小を用意します。
ジッパー袋は、連絡先の紙、薬、ケーブルなどを用途ごとに分けるのに使えます。
水から守る必要がある物を入れるなら、口の形だけで判断せず、防水の用途に対応する表示を確かめます。
ポーチは中身を入れた状態で口を開け、必要な物を取り出せるか試します。
電池と充電ケーブル、衛生用品などを混ぜず、何がどこにあるか家族にも分かる分け方にします。
薬は元の表示や説明が分からなくならないように保管してください。
衛生用品・タオルは、普段使う物の不足を補う
ウェットティッシュは手や身体用など用途を見て選び、未開封で表示に従って保管します。
肌に合うかやアルコールの有無など、普段使っている物を基準にすると選びやすくなります。
マスクも大人用を一括で揃えるより、使う人の顔に合うサイズを確かめます。
タオルは厚いほどよいというより、持つ量と使い道を考えます。
薄手で乾きやすい物なら、洗って使う場面や持ち出し袋の大きさに合わせやすくなります。
生理用品や口腔ケア用品なども、普段の生活で欠かせない物として別に数えてください。

ラップ・食器・雨や寒さへの備えは、使う場面まで考える
ラップは食器を覆って汚れを減らす使い方ができます。
紙皿や紙コップも、水を使って洗うのが難しいときの備えになりますが、温かい飲食物に対応するか、家族が持ちやすい容量かを見ます。
食器の数だけ増やす前に、食べる物と使う場面を合わせて考えましょう。
アルミ保温シートは、実際に広げた寸法と使い方を読みます。
これ一枚でどんな寒さにも対応できると考えず、衣類などの備えと組み合わせます。
ポンチョも、荷物を背負ったときにどこまで覆えるかを平時に着て確かめてください。
軍手や作業用手袋は、手に合うサイズと用途を確認します。
薄い軍手を鋭利な物の扱いへ使えると決めつけず、危険に対する保護性能が必要なら、その用途に合う物を別に選びます。
笛は持っているだけで終えず、周囲に配慮できる場所で音が出るかを試し、すぐ取り出せる場所へ戻します。
携帯トイレは「何袋あるか」より「何回使えるか」で買う
小さなパックは買い足しやすい一方、必要量に届いているか見落としやすい用品です。
経済産業省の案内を掲載した内閣府の防災広報では、成人1人1日5回を目安に1週間分、つまり35回分を備えることを勧めています。
必要回数は、前半の人数・日数の表を基に出せます。
「1袋買った」ではなく、パッケージに書かれた使用回数を合計します。
例えば1回分入りの商品なら60回分には60個、複数回分入りなら1パックの使用回数から必要なパック数を出します。
商品ごとの入り数と、家族の普段の利用回数に合わせて数えてください。

価格を比べるときは、必要回数まで揃えた総額と内容を見ます。
100均の少量品、大容量品のどちらでも、袋だけなのか、凝固剤も入るのか、1回ごとに何を使うかが違えば単価だけでは比較できません。
同じ回数を使える組合せで、足りない付属品や送料も含めて考えます。
購入後は説明書を開き、自宅の便器へ取り付ける方法、袋の扱い、使用後の保管・処分方法まで確かめます。
使い方を試すなら備蓄分を減らした数も記録し、補充します。
災害時の排出方法は自治体の案内を確認し、平時のごみの出し方だけで決めないようにしましょう。
ライト・ラジオ・電池は、家で使ってから備蓄へ戻す
購入場所より、暗い場所で使えるか、必要な情報を得られるかが重要です。
ライトなら電池の種類と本数、点灯時間などの表示を読み、自宅の暗い場所でスイッチと照らせる範囲を確かめます。
ラジオも、実際に放送を受信できるか、家族が選局や音量調整をできるかまで試します。
予備ライトをもう一つ持つ案もありますが、「予備だから使えなくてもよい」という意味ではありません。
両方を試し、主に使う物と予備を取り出せる場所へ置きます。
電池式なら必要本数と手元の予備が一致しているかを数えましょう。
乾電池は使用推奨期限と液漏れ・外装の異常を確認し、機器の説明書に沿って保管します。
ライトへ入れたまま長期間放置してよいかは機器の指定を見ます。
点検で消耗した分や使った分は補充してから備蓄へ戻してください。
身体を守る物・電源・薬は、安さだけで済ませない
ここでは「100均にあるか」より、必要な性能や個人の条件を満たすかを優先します。
表示が読めない、用途が違う、使う人に合わない場合は、別の商品や購入先も検討します。

頭や足を守る用品は、用途と装着を確かめる
ヘルメット、防災頭巾、靴などは、使う人のサイズと想定用途、保護性能を確かめます。
ヘルメットなら正しく装着できるか、靴なら底やかかとの状態を含めて歩けるかも見ます。
「防災用」という商品名だけで、あらゆる落下物やガラス片に対応すると考えないでください。
DAISOが2026年2月10日に紹介した防災用インソールは税込550円ですが、公式にも鋭利な物などの貫通を完全に防ぐ物ではないと注意書きがあります。
インソールだけへ頼らず、用途に合った底のしっかりした靴も用意します。
掲載価格はその公式紹介の値で、今回各店舗の販売状況や性能を実測したものではありません。
モバイルバッテリーは、表示・事業者・リコール情報を見る
モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象で、販売される対象製品にはPSEマークが必要です。
本体の表示と製造・輸入事業者などの情報、型番に対応するリコールの有無を確かめます。
容量の数字だけで選ばず、手持ちの端末・ケーブルに対応し、普段から充電に使えるかも確認しましょう。
NITEが2026年7月に公表した、2021〜2025年のリチウムイオン電池搭載製品の事故情報は2,140件で、製品別ではモバイルバッテリーが最も多くなっています。
これはモバイルバッテリー単独の事故件数ではありません。
表示を見たうえで、高温になる場所へ放置しない、強い衝撃を加えないなど、使い方と保管にも注意が必要です。
膨らみや異常な発熱などに気づいた物は使用を中止します。
捨て方はメーカーや自治体の回収案内を確認し、通常のごみに混ぜないでください。
防災袋へ入れたまま忘れず、点検時に本体の状態と充電を確かめます。
常備薬や個人に必要な物は、普段の生活から拾う
絆創膏やガーゼなどをまとめる用品と、普段必要な薬を確保することは別です。
持病の薬を自己判断で増減せず、災害に備える方法は日常の服薬状況に合わせて、医師や薬剤師へ相談します。
薬の名前や量、連絡先が分かる記録も用意しておくと、スマホが使えない場合の説明に役立ちます。
乳幼児ならミルクや紙おむつ、眼鏡・補聴器を使う人なら関連用品、ペットがいればフードや移動用品なども加えます。
生理用品、コンタクトレンズ用品、入れ歯用品などを含め、普段の一日に使う物をたどると、防災売り場だけでは気づきにくい不足を見つけられます。
買い足した後は、使える状態を確認して点検日を決める
DAISOの公式案内には、店舗で品揃えが異なり売り切れる場合があること、アプリから在庫検索できることが掲載されています。
セリアなど他店も含め、先にリストを作り、近くで不足分を探す進め方なら、店名だけで買う物を決めずに済みます。
在庫は変わるため、必要な商品が常にあるとは考えないでください。
- 家にある物と購入品を合わせ、人数・日数に対して足りた数を記録します。
- 商品表示を読み、ライトの点灯やラジオの受信、ポンチョの着用など、平時にできる確認をします。
- 持ち出す物は用途別にまとめ、リュックを背負って、出入口を通り安全に移動できる重さか確かめます。
- 家庭備蓄は取り出せる場所へ置き、家族に場所を伝えます。
使った分は補充します。 - 次に点検する日を予定へ入れ、期限・電池・乾燥・破損・家族の必要品を見直します。

重くて持てない場合は、水などの家庭備蓄分が混ざっていないか、重複している物はないかを見直し、持つ人ごとに分けます。
必要な薬や補助具まで安易に外さず、移動を助ける方法も家族などと相談してください。
点検は例えば半年〜1年に一度など、続けられる日を決めます。
期限がそれより早い物は先に使って買い足し、ウェットティッシュの乾燥や電池の状態も見ます。
毎年9月1日の防災の日、8月30日〜9月5日の防災週間をきっかけにできますが、その時期だけでなく、家族構成や必要な物が変わったときも更新しましょう。
まとめ
100均は袋・衛生用品・小分け用品などを必要数に合わせて補う場所として活用できます。
まず家の在庫を数え、持ち出す分と家庭備蓄を分けて、不足を埋めましょう。
ライトや電源、身体を守る用品は、表示と実際に使える状態まで確かめます。
買った物を並べて終わらず、背負う・動かす・取り出すところまで確認し、使った分の補充と次の点検日につなげてください。
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参考資料
2026年11月1日確認。
掲載価格は各公式紹介の公開時点の値です。
店舗の在庫や商品の性能を実物で検証した結果ではありません。

