防災グッズの備蓄リスト|9月1日の防災の日に家族で見直したいもの

家族で水や食品とトイレ等の備蓄を点検するイメージ 暮らし・サービス

家庭の防災備蓄は、水・食品・携帯トイレを最低3日分、できれば1週間分程度、人数に合わせて用意することから始めます。
避難時に持ち出す物は別にまとめ、自分で運べる量に絞ります。

買い物の前に「必要量・使える現在量・不足量」を書けば、買い足す物が具体的になります。
水は飲料・調理用で1人1日約3L、携帯トイレは成人の平均的な回数から1人1日5回分が目安です。

9月1日の防災の日は見直しのきっかけですが、その日まで待つ必要はありません。
量を数え、使える状態を確かめ、買い足した結果を記録するところまで、家族の暮らしに合わせて進めましょう。

家庭で備蓄品の数量と用途を見直す家族のイメージ

最初に、持ち出す物と家に置く物を分けます

非常持ち出し品は、避難が必要になったときに持って出る物です。
家庭備蓄は、電気・ガス・水道や物流が止まり、自宅などで数日生活するときに使う物を指します。

たとえば4人分の飲料・調理用水を1週間備えると、約84Lになります。
これをすべて避難用リュックへ詰める考え方では、持ち運ぶことが難しくなります。

区分入れる物の例量を決める基準
非常持ち出し品水、すぐ食べられる食品、ライト、薬、衛生用品、雨具、連絡用の電源等避難時に必要で、自分で持ち運べる量
家庭備蓄数日分の水と食品、携帯トイレ、日用品、調理用の熱源等家族人数・日数・住宅と地域の事情

持ち出し袋は、実際に背負って歩き、両手を使えるか、家族それぞれが運べるかも見ます。
家庭備蓄の箱は残るので、「持ち出し袋があるから1週間暮らせる」とは判断しません。
この記事では、主に家に置く備蓄の点検を扱います。

備蓄があっても、自宅の被害や災害リスクによっては避難が必要です。
先に自治体のハザードマップと避難情報を確かめ、備蓄を理由に危険な場所へとどまらないでください。

備蓄棚に物があるだけで安心せず人数と日数から必要量を数える成人女性の2コマ漫画

人数と日数から、水・食品・トイレの必要量を出します

内閣府の2026年度「防災週間」資料は、食料・飲料水・携帯トイレ等を最低3日、できれば1週間分程度備えることを挙げています。
農林水産省も、物流の停止や支援が届くまでの時間を想定した食品備蓄を勧めています。

3日分は、3日後には必ず支援が来るという約束ではありません。
孤立しやすい地域などでは、自治体の想定に合わせて2週間分など多めの食品を考える案内もあります。
まず家族人数と目標日数を書き、必要量の計算を始めます。

備蓄品1人・3日分1人・7日分
飲料・調理用の水:3L×日数約9L約21L
携帯トイレ:5回×日数15回分35回分
食品食事の3日分食事の7日分

表は1人分です。
家族全員分は人数を掛けますが、食品の食事量やトイレの回数には個人差があります。
乳幼児のおむつなども、成人用携帯トイレの計算に含めて済ませず、普段の使用量から別に用意してください。

飲料と調理用に1人1日約3Lの水を備えるイメージ

水の3Lは、飲む分と調理に使う分です

1人1日約3Lは、飲料と調理用の目安です。
湯せん、食品や食器を洗う水は別途必要になるため、3Lだけで生活用水すべてを賄えるわけではありません。
調理で水を使う食品ばかりにすると、食品はあっても使える水が足りなくなります。

4人・7日分なら3L×4人×7日=84Lです。
保管できる場所を先に決め、買い物のたびに少しずつ増やす方法でも構いません。
直射日光や高温を避けるなど、容器の保存表示に従います。

水を一か所へ全部置けない場合は、複数の取り出しやすい場所へ分け、どこに何本あるかを一覧にします。
収納を分けること自体を避けるより、見落とさず数えられる仕組みを作るほうが大切です。
重い箱は倒れたり避難経路をふさいだりしない場所へ置きます。

食品は「何袋あるか」だけでなく、食事として組みます

主食だけが大量にあっても、食事の内容が偏ったり、家族が食べられなかったりします。
普段の食事量を基準に、主食と主菜に、副菜や汁物、食べ慣れた菓子などを組み合わせましょう。

  • 主食:パックご飯、米、乾麺、シリアル等
  • 主菜:そのまま食べられる缶詰、レトルト食品等
  • 副菜・汁物:野菜ジュース、乾燥野菜、のり、即席みそ汁・スープ等
  • 間食:ビスケット、せんべい、ようかんなど食べ慣れた物

たとえばパックご飯と缶詰を1食に組み合わせるときは、温めずに食べられる製品か、開ける道具は要るか、水や加熱はどれだけ必要かを表示で見ます。
米や乾麺は日常的に使いやすい一方、調理の水と熱源が必要です。
加熱できない場面にも備え、そのまま食べられる物を組み込みます。

味だけでなく、アレルゲン、食べやすさ、食事制限も家族に合うか確かめます。
初めて食べる非常食だけを買い込むより、平時に一つ試して、残りを期限前に食べ切れるか考えると選びやすくなります。

成人1人1週間35回分を目安に携帯トイレを備えるイメージ

携帯トイレは「回分」で数え、使い方も一度読みます

携帯トイレは、成人の平均的な排泄回数を1日5回として、1人1週間35回分が目安です。
4人なら5回×4人×7日=140回分になります。
「1箱ある」だけでは足りるか分からないので、箱に書かれた使用回数を見て、開封済みなら残りを数えます。

断水や排水設備の問題で、水洗トイレを使えない場合があります。
平時に製品の説明書を読み、自宅の便器へ装着できるか、袋と凝固剤など必要な部材がそろうかを確認します。
必要なら未使用の状態で取り付け方を確かめ、家族も分かる場所へ説明を残しましょう。

使用後は製品の指示どおり密閉し、自治体の処分方法に従います。
保管用の袋、トイレットペーパー、手指を清潔にする用品も一緒に備えます。
捨て方や一時保管の場所が不明なら、平時に自治体の案内で調べておくと、使った後にも困りにくくなります。

加熱・明かり・衛生用品は「ある」から「使える」へ

カセットコンロは、適合するボンベと安全な場所まで

停電やガス停止に備え、カセットコンロと適合するボンベを確認します。
本体があっても燃料がなければ使えません。
メーカーが指定する組み合わせ、鍋の大きさ、本体・ボンベの状態、保存方法を説明書と製品表示で確かめてください。

使用時は換気が必要です。
ボンベ部分を覆う大きな調理器具を載せたり、2台のコンロを並べて大きな鉄板を置いたりしてはいけません。
ボンベが異常に熱くなると破裂のおそれがあります。
テント内や車内、締め切った狭い場所でも使わず、調理用の器具を暖房代わりにしません。

点検のために、ガス臭がする物や傷みのある物へ無理に点火しないでください。
型番と状態を控えてメーカーへ相談し、使えない場合にも食べられる食品を残しておきます。

ライトは点灯、電源は充電と接続を確かめます

懐中電灯やランタンはスイッチを入れ、明るさを確認します。
乾電池は必要な種類・本数と使用期限を見て、液漏れなどの異常がある物を使える在庫へ数えないようにします。
交換する場合は、器具の説明書に従います。

モバイルバッテリーは、本体だけでなく、今のスマートフォンにつながるケーブルもそろえます。
普段の安全な使用環境で充電・給電できるかを見て、残量を補充します。
膨らみ、破損、異常な発熱がある物は試しに使い続けず、メーカーや自治体の回収案内に従ってください。

ラジオを備える場合も、電源と受信を一度確かめます。
家族が暗いときに探し回らずに済むよう、ライトは取り出せる場所を共有しておきましょう。

日用品と、家族固有の必需品を足します

トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットシート、体拭き用品、手指の衛生用品、マスク、ポリ袋などは、普段の使用量と人数から考えます。
水を使いにくいときに何で体を拭くか、ゴミをどうまとめるかまで想像すると、用途の重なりや不足が分かります。

  • 常用薬、お薬手帳、眼鏡、コンタクトレンズ関連用品
  • 生理用品、乳幼児のおむつ・ミルク、介護用品
  • 食物アレルギーや食事制限に対応した食品
  • ペットのフード、水、薬、衛生用品等

これらは一般の防災セットだけでは埋めにくい物です。
薬は自己判断で用量を変えず、災害に備えた持ち方・保管を、普段の医師や薬剤師へ相談します。
ミルクは製品に必要な水や器具、介護食は食べられる形状も含めて考えてください。

ペットと避難する場合は、地域の受入れ条件も平時に調べます。
フードさえあれば避難先で普段どおり飼えるというわけではないためです。

食べた備蓄食品を買い物メモへ記録して補充する成人女性の2コマ漫画

家にある量を数え、不足分だけを買い足します

まず30分だけ、水・食品・トイレに絞って始めても構いません。
30分で全点検を終えられる保証ではなく、取り掛かるための時間の区切りです。
薬や持ち出し袋など残った項目は、続きに取り組む日を決めます。

必要量を決めたら、棚や引き出しの中にある物を数えます。
期限を過ぎた物、故障した物、家族が使えない物を「使える現在量」に含めず、次のように記入します。

品目4人・7日分の目安使える現在量の例不足量の例
水84L60L24L
携帯トイレ140回分100回分40回分

これは記入方法を示す仮定の計算例です。
水なら84−60=24L、トイレなら140−100=40回分が不足します。
食品も同じ考え方で、家族が何食分食べられるか、調理できる条件かを見て不足を書きます。

買い物から戻ったら、買った物の数量・期限・保管場所を記録し直します。
必要量を満たしたかを見てから終了すれば、買い物リストだけ作って補充を忘れることを防げます。
予算や収納で一度にそろわない場合も、未達の品目と不足量を消さず、次に買う分を決めましょう。

普段の食品を食べて補充するローリングストックのイメージ

使ったら補充するローリングストックと、保管の仕組み

ローリングストックは、普段の食品を少し多めに持ち、賞味期限を見て古い物から食べ、使った分を補充して、一定量を保つ方法です。
専用の非常食を普段の食事と無理に切り離さず、食べ慣れた食品も備蓄へ取り込めます。

たとえば普段使うレトルトカレーを一つ食べたら、買い物メモへ一つ追加します。
購入順ではなく期限を優先し、新しく買っても期限が早ければ手前へ置くなど、家族が使いやすい順に並べます。
ただし、1個補充するだけで目標の1週間分へ増えるわけではありません。
先に必要量をそろえ、その量を維持するための補充です。

月や季節の区切りに、期限の近い物と数量を家族で見ます。
保管場所を分けた水も一覧で合算し、食品を入れ替えたら次の期限も更新します。
高い棚の重い箱、倒れそうな収納、玄関や廊下をふさぐ置き方は見直し、備蓄を取り出せる状態にしてください。

家族で避難先と連絡方法を話し合う説明用イメージで実際の地域の地図ではありません
地図は説明用イメージです。避難先は自治体の実際の地図で確認してください。

避難先と連絡方法を共有し、次の点検日を決めます

家族が同じ場所で被災するとは限りません。
自宅だけでなく、学校や勤務先からどう動くかも話し合います。
自治体のハザードマップで災害の種類を選び、自宅周辺の危険、災害に応じた避難場所、通れない場合の別経路を見てください。

指定緊急避難場所は危険から逃れるための場所、指定避難所は避難生活を送る施設で、役割が異なります。
同じ建物が両方に指定されることもありますが、地震に使える場所が洪水でも使えるとは限らないため、対象の災害まで確認します。

電話やLINEがつながらない場合に備え、伝言を残す方法と、連絡の基準にする電話番号を家族で決めます。
災害用伝言板web171などは体験利用の機会があるので、公式案内を見ながら、登録・確認の手順を家族で試す方法もあります。
集合場所だけを決めて危険な道へ向かわず、移動の安全を優先します。

点検を終えるときは、不足量と補充予定、保管場所、避難先と連絡方法が共有できたかを見ます。
次の点検日をカレンダーへ入れ、家族構成や使う薬などが変わったときにも見直しましょう。

9月1日の「防災の日」と8月30日〜9月5日の「防災週間」は、こうした備えを確認する機会です。
2026年度の内閣府資料でも、物資の備蓄に加え、家族の安否確認、避難場所、家具の転倒防止などが挙げられています。
購入した物の数だけで、備えが完成したとは考えないことが大切です。

まとめ

家庭備蓄は、持ち出す物と分け、水・食品・トイレを人数と日数から数えます。
期限だけでなく使える状態も確かめ、不足分を補充して、数量と保管場所を更新しましょう。

食べた分を補充する仕組みに、家族固有の必需品、避難先、連絡方法の確認を組み合わせます。
今日は水とトイレ、次は持ち出し袋という進め方でも、残る作業と次の日を決めておけば続けやすくなります。

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参考資料