「ような」は何詞?例文でつかむ「ようだ」の活用と連体詞との違い

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「花のような笑顔」の「ような」は、学校文法では助動詞「ようだ」の連体形です。
品詞を問われたら「助動詞」、基本形なら「ようだ」、活用形なら「連体形」と答えます。

名詞の前にあるため「連体詞」と答えたくなりますが、連体詞は言葉の種類、連体形は形の名前です。
「このような」を問う場合は範囲も変わるので、例文のどこを答える問題かから見ていきます。

「品詞」「基本形」「活用形」は、答える内容が違う

品詞は名詞・動詞・助動詞など、言葉を種類で分けた名前です。
活用は言葉が文中で形を変えること、活用形は変わった形の呼び名です。
基本形は、その言葉を代表させる形で、辞書を引くときの入口にもなります。

問い「ような」の答え何を答えるか
品詞は何か助動詞言葉の種類
基本形は何かようだ代表させる形
活用形は何か連体形名詞へつながるときの形

「花のような笑顔」では「花のような」が、どんな笑顔かを説明します。
「ような」の後ろの「笑顔」が名詞なので、その名詞につながる連体形が使われています。
「品詞は連体形」と書くと、種類を聞く問いへ形の名前を答えたことになります。

品詞は助動詞、活用形は連体形とノートに書く説明画像

「ような・ように・ようだ」は、後ろに続く語から比べる

同じ「鳥」を使い、後ろの言葉を変えると関係が見えます。
いずれも、踊る姿や動きを鳥にたとえた例です。

形・活用形例文つながる先
ような・連体形鳥のような動きで踊る。名詞「動き」
ように・連用形鳥のように踊る。動詞「踊る」
ようだ・終止形踊る姿は鳥のようだ。文を言い切る

最初は動きがどんなものか、次はどう踊るか、最後は姿を何にたとえるかを伝えています。
連用形は動詞などへつながる形、終止形は文を言い切る形です。
形が変わっても、この扱いでの品詞は助動詞のままです。

「よう」と「な」に分けず、一語として扱う

学校文法で「ようだ」を一語の助動詞として扱う場合、「ような」も一語です。
最後の「な」だけを取り出し、助詞や別の品詞として答えません。
「ように」「ようだ」へ形を変えたものと比べると、同じ言葉の活用として考えられます。

鳥のように踊る動作を示す女性の説明画像

「このような」は「この/ような」に区切る

「このような説明」を単語に分けると、学校文法では次の三つです。

  • この:連体詞
  • ような:助動詞「ようだ」の連体形
  • 説明:名詞

「このような」全体を一語の連体詞とするのではなく、「この」と「ような」を分けます。
「そのような話」「あのような場所」でも同じ考え方を使えます。
問いが「この」の品詞なら連体詞、「ような」の品詞なら助動詞なので、下線の範囲が答えを左右します。

助動詞という品詞と連体形という活用形を区別する女性の3コマ漫画

名詞を説明する働きだけで、連体詞とは決めない

連体詞は「この」「その」など、活用せず名詞を説明する言葉です。
一方、「ような」は「ように」「ようだ」へと形を変えます。
名詞を説明するという共通点と、活用の有無という違いを合わせて考えると区別できます。

例えば「赤い花」の「赤い」は形容詞、「咲く花」の「咲く」は動詞です。
どちらも名詞「花」を説明しますが、品詞は連体詞になりません。
名詞につながる形が連体形、品詞の一つが連体詞です。
後ろが名詞という一点だけで、二つを同じものにしないようにしましょう。

意味は、何と何を結び付けているかで読む

品詞と活用形が分かったら、例文で何を伝えているかを見ます。
たとえ・例示・推定は意味の分類なので、品詞名の代わりには使いません。

たとえ・比況:別のものに似た様子

「綿のような雲が浮かんでいる」は、雲の見た目を綿にたとえています。
これをたとえ・比況(ひきょう)といいます。
「まるで綿のような」とすると、ふわふわした様子が似ていると読み取れます。
雲の材料が綿だという意味ではありません。

例示:仲間の中から一つを挙げる

「りんごのような果物を買う」では、りんごを果物の具体例として挙げています。
これが例示です。
りんごは実際に果物の仲間なので、「例えば、りんごなどの果物」と言い換えられます。

りんごを果物の一例として手に取る説明画像

綿と雲は見た目を比べ、りんごと果物は仲間とその一例の関係です。
「まるで」「例えば」が入るかは手掛かりになりますが、何が似ているのか、何の例なのかまで読んで決めます。
例えば「りんごのような赤い頬」なら、頬は果物の仲間ではなく、色や形をりんごにたとえた表現になります。
同じ「りんごのような」でも、後ろの語と意味が変わります。

推定:見聞きした手掛かりから判断する

「玄関に靴があるので、家族は帰っているようだ」は、靴という手掛かりから帰宅を判断する文です。
この意味は推定と呼ばれ、辞書では不確かな断定などと説明されます。
「鍵をかけ忘れたような気がする」のように、「ような」の形でも表せます。

文末にあるから推定、と位置だけで決めることもできません。
「この雲は綿のようだ」は文末でもたとえです。
見聞きしたことから判断した文か、別のものとの似た様子を述べた文かを読み取ります。
なお「忘れないようにメモする」は目的を表すので、「ように」まで含む用法をすべて三つに押し込める必要はありません。

問題を解くときは、範囲を区切ってから答えを照合する

「りんごのような果物」の「ような」について問われた場合、次の順に進めます。

  1. 下線が「ような」だけか、「このような」などを含むかを読む。
    単語分けなら、問われた範囲を区切る。
  2. 問いが品詞・基本形・活用形・意味のどれかを確かめる。
    品詞なら「助動詞」、基本形なら「ようだ」、活用形なら「連体形」と書く。
  3. 意味の問題なら、果物の仲間からりんごを挙げているため「例示」と答える。
  4. 書いた答えを問いへ戻して読む。
    種類と形の取り違えなら分類を、意味の間違いなら前後の関係を見直す。

例えば「品詞は何か」へ「たとえ」と書いた場合、意味の説明を品詞の答えにしたことが間違いです。
「ようなは助動詞」と答えていても、問いが活用形なら「連体形」が必要になります。
何を知らなかったのかを分ければ、次に辞書のどの欄を読むかも分かります。

辞書に名詞「様」の説明があった場合

「ようだ」は、形式名詞「よう(様)」に断定の助動詞「だ」が付いた形に由来します。
形式名詞は、具体的な意味が薄れ、ほかの語を受けて使われる名詞です。
この成り立ちや別の分析を重視する資料もあります。

この記事では、学校文法で「ようだ」を一語の助動詞とする扱いを使っています。
名詞「様」の説明を見つけただけで、問題の「ような」を名詞へ変える必要はありません。
教科書と辞書の分類が異なって迷うときは、例文と下線の範囲、資料の該当箇所を並べ、授業や問題集が指定する分類を先生に確かめてください。

まとめ

「ような」の品詞は助動詞、基本形は「ようだ」、活用形は連体形です。
「このような」は「この/ような」に区切り、連体詞と連体形を分けます。
意味を聞かれたときは、似た様子か、仲間の一例か、手掛かりからの判断かを例文から読み取れば、問いに合う答えを選べます。

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参考資料