ChatGPTのプロンプトは、「何を作ってほしいか」に、読む人、使う材料、残す条件、仕上がりの形を足すと書きやすくなります。
文章なら意味と数値の保持、企画なら予算と期限、調査なら対象と情報源を具体的に伝え、返ってきた回答の不足を追加指示で直していきます。
短い依頼で足りる場面もあります。
「この言葉を初心者向けに説明して」と聞く場合まで、長い定型文を埋める必要はありません。
提出する文章や仕事の判断材料を作るときは、条件をそろえた依頼と、人による確認を組み合わせましょう。
目的に合うテンプレートを一つ選ぶ
| したいこと | 使う節 | 先に用意するもの |
|---|---|---|
| 記事・要約・SNS投稿を作る | 文章作成のテンプレート | 読者、材料、残す情報 |
| 誤字や伝わりにくさを直す | 校正・リライトのテンプレート | 元の文章、変えてよい範囲 |
| 企画の候補を考える | 企画を広げるテンプレート | 困り事、相手、使える条件 |
| 企画を比べて実行する | 比較・実行計画のテンプレート | 同じ比較軸、予算、期限 |
| 資料を調べて判断する | 調査のテンプレート | 調査対象、確認時点、資料 |
例文の角括弧は、送信する前に書き換える場所です。
[文章]のままでは材料が伝わりません。
たとえば要約なら、依頼文の末尾へ要約したい本文を貼り、日付や数値を残す条件も一緒に送ります。
職場の資料は、入力が認められた範囲だけを使ってください。
- 目的に合う例文を一つコピーし、[テーマ]や[文章]を自分の内容へ書き換えます。
- ChatGPTで会話を開き、入力欄に依頼文と材料を貼り付けます。
- 古い日付、残った空欄、不要な個人情報がないかを見直してから送信します。
- 回答が最後まで表示されたら、資料と条件に照らして確認し、必要なら同じ会話で追加指示を送ります。
送信後は、回答を元の資料と照らし合わせます。
必要な情報、指定した形式、事実の確かさがそろっていれば利用を検討でき、不足があれば同じ会話で箇所を示して直します。
後半の「回答がずれたときは、不足する指示だけを直す」で、追加指示の選び方を説明します。
プロンプトの基本は、依頼と材料を分けること
プロンプトとは、ChatGPTへ入力する質問や指示です。
特別な構文を覚える必要はありません。
大切なのは、人に依頼文を渡したときにも、求める結果と守る条件が読み取れることです。
「ブログを書いて」ではテーマも読者も決まりません。
「スマホのバックアップを初めて行う人に向け、保存先を選ぶ考え方を説明してください。
端末によって手順が違う点も残してください」なら、文章の目的と必要な条件を伝えられます。
具体化は、細かな指示を増やすことより、結果を変える材料を足す作業です。
迷ったときに使える五つの要素
| 要素 | 書く内容 | 会議メモの例 |
|---|---|---|
| 依頼 | 何をするか | チーム向けの報告文にする |
| 材料 | 何を基にするか | 以下のメモだけを使う |
| 読者 | 誰が読むか | 会議に出ていない担当者 |
| 条件 | 何を残し、何を変えないか | 決定日・担当・期限を保持する |
| 形式 | どう返すか | 決定事項と次の作業を箇条書きにする |
これは抜けを見つけるための整理方法で、公式に定められた必須の五分類ではありません。
単語の意味を聞くなら、読者と説明の深さだけで十分な場合もあります。
仕事の依頼で条件が衝突するなら、優先順位まで書きます。
「重要な注意をすべて残すことを優先し、300字に収まらない場合は無理に削らず不足を知らせて」と伝えれば、短さを優先して条件を落とす危険を減らせます。
文字数などの制約は、回答後にも実際に測って確かめます。

文章作成のテンプレート:構成・要約・SNS
記事構成は、読者の疑問と読後の行動から作る
見出しだけを増やすと、同じ説明が別の節に現れやすくなります。
いちばん答えたい疑問を指定し、各見出しで何を説明するかも返してもらうと、構成の段階で抜けと重複を見つけられます。
あなたはウェブ記事の構成を考える編集者です。 テーマは「[テーマ]」です。 想定読者は「[読者]」で、いちばん知りたいことは「[疑問]」です。 次の条件で記事構成を作ってください。 ・最初に読者の疑問への答えを示す ・H2・H3(見出しの階層)で整理する ・同じ説明を別見出しで繰り返さない ・読後に「[読者にしてほしい行動]」が分かる流れにする ・各見出しで扱う内容を1〜2文で説明する
構成が返ったら、「疑問への答えがどこにあるか」「結論に必要な理由や条件がそろっているか」を見ます。
たとえばバックアップの記事なら、保存を開始する操作だけでなく、復元できる状態かを確かめる説明も必要です。
構成案に足りなければ、本文を書き始める前に追加を頼みます。
要約は、短さより先に残す情報を伝える
要約で失いやすいのは、数字や日付、対象を限定する条件です。
これらが落ちると、短くなっても元の意味が変わります。
先に残すものを示し、削れるのは重複や長い前置きなどに分けておきます。
以下の文章を、300字程度を目安に要約してください。条件・例外が収まらなければ、必要な長さと理由を示してください。 必ず残すもの: ・結論 ・日付と数値 ・注意点 ・条件や例外 削ってよいもの: ・同じ意味の繰り返し ・長いたとえ ・前置き 元の文章にない事実は追加しないでください。 [ここに文章を貼る]
元の文章が長く、条件が多い場合は、先に要点の一覧を作り、その一覧と要約を照合する方法も使えます。
「期限が未定」と書かれた内容を、都合のよい日付へ補っていないかまで確認してください。
収まらない条件を落とす前に、字数や提出形式を見直せるか判断します。
ブログやSNSは、媒体名に読者との距離感を足す
同じ案内でも、社外向けの告知と、普段から交流のある人への投稿では適した言い方が変わります。
親しみやすさ、落ち着いた説明など、必要な文体を依頼に含めます。
次の内容を、[媒体名]向けの投稿文にしてください。 伝えたい内容:[内容] 読者:[読者] 目的:[知ってもらう/申し込みを案内する/注意を伝える など] 文体:[親しみやすい/落ち着いた/ビジネス向け] 長さ:[目安] 入れないもの:[過度な煽り、未確認の数字 など] 最初に要点を置き、読み手が次に何をすればよいか分かる形にしてください。
申し込みの案内なら、読者にしてほしい行動と、実在する申込先・期限を材料に入れます。
未確定の特典や料金は空欄を推測させず、足りない情報として挙げてもらいます。
生成文が強い宣伝になった場合は、「効果を保証する表現を外し、案内に必要な条件を残して」と修正できます。
校正・リライトのテンプレート:直す範囲を決める
誤字脱字だけを直すときは、全文改稿を頼まない
承認済みの文章では、一見自然な言い換えでも意味や約束が変わることがあります。
誤字、助詞、敬語、表記ゆれなど、今回直してよい範囲を絞って依頼します。
以下の文章を校正してください。 今回は内容や構成を変えず、次の点だけ確認してください。 ・誤字脱字 ・助詞の誤り ・主語と述語のねじれ ・不自然な敬語 ・表記ゆれ 修正文のあとに、主な修正点を短くまとめてください。 [ここに文章を貼る]
修正文と原文を比べ、数字、固有名詞、否定、義務と任意が保たれているかを確かめます。
「提出できます」を「提出してください」に変えるような修正は、読みやすさの調整を超えています。
変更点が多くて追いにくければ、「変更箇所と理由だけを一覧にして」と追加すると照合しやすくなります。
読みやすく書き直すときは、保持する意味を明示する
リライトでは、長い文の分割、語順、重複を直せます。
一方、事実の追加や内容の訂正まで認めるのかは、別に伝える必要があります。
以下の文章を、内容と事実関係を変えずに読みやすく直してください。 対象読者:[読者] 文体:[丁寧/やわらかい/簡潔 など] 残すもの:固有名詞、日付、数値、条件、否定表現 直すもの:長すぎる文、分かりにくい語順、重複表現 事実を追加・変更せず、不明な点は「要確認」と示してください。 [ここに文章を貼る]
読み手に合う文体へ寄せたいときは、次の例文も使えます。
専門語をすべて消すと正確さが失われるテーマでは、必要な語を残して説明を添える条件が役立ちます。
以下の文章を、[読者]が読む[媒体・場面]向けに書き換えてください。 ・意味と事実は変えない ・難しい言葉はかみ砕く ・一文を長くしすぎない ・[丁寧/親しみやすい/落ち着いた]文体 ・必要な専門語は残し、初出で短く説明する [ここに文章を貼る]
理由が伝わらない文章は、論理の抜けを探す
言葉をやわらかくしても、結論を支える理由がなければ納得しにくいままです。
どの主張に説明が足りないか、どの条件で例外があるかを先に指摘してもらいます。
以下の文章を読んで、論理の分かりにくい部分を指摘してください。 確認する点: ・結論が最初に分かるか ・理由が結論を支えているか ・根拠のない飛躍がないか ・同じ主張の繰り返しがないか ・反対意見や例外が必要な箇所はないか 指摘→理由→改善例の順で示してください。 元の文章にない事実は追加しないでください。 [ここに文章を貼る]
改善例に新しい数字や体験談が混ざったら、そのまま採用しません。
資料で確かめられる説明だけを補うか、根拠のない断定を修正します。
AIが指摘した問題も、人が元の文脈と照合して採否を決める必要があります。
企画を広げるテンプレート:候補と対象を具体化する
アイデアを出す段階では、すぐに一案へ決めない
最初から一案だけを求めると、別の進め方を比べる材料が少なくなります。
まず切り口の違う候補を出し、費用や実施条件で絞る作業を後に分けます。
「[テーマ]」について、アイデアを20個出してください。 条件: ・似た案はまとめない ・低コストで試せる案と、大きく改善する案を混ぜる ・現実性の評価はまだしない ・各案は1〜2文で、違いが分かるようにする
20個という数は発想を広げるための例です。
実際の用途では、検討できる数へ変えて構いません。
似た案が続いたら、媒体、対象、実施場所など、変えてよい観点を指定します。
架空の実績や顧客の声を加えて案を良く見せないようにします。
対象は属性に加え、困る場面まで書く
「会社員向け」だけでは、通勤中に使う人と、月末の事務処理に困る人の違いが見えません。
誰が、いつ、何に時間や手間を使っているかを材料にします。
次の企画について、想定する利用者と課題を整理してください。 企画:[企画内容] 次の項目で表にしてください。 ・想定する人 ・困る場面 ・現在の対処方法 ・不満や手間 ・この企画で解決できること ・解決できないこと 推測は推測と分かるように書き、事実として断定しないでください。
材料が少ない場合、返ってきた対象像は仮説です。
実際の顧客調査の結果として使わず、聞き取りや手元の記録で確かめたい候補として扱います。
解決できないことも残しておくと、企画の範囲を広げすぎずに済みます。
企画書は、相手が判断する項目をそろえる
上司の承認が必要なら、提案の内容だけでなく、費用、人員、リスクが分からないと判断が進みません。
提案先と目的を依頼に入れ、未確定の項目も一覧にします。
次の企画を社内提案するための企画書構成を作ってください。 企画:[内容] 提案相手:[上司/経営層/取引先など] 目的:[承認/予算確保/協力依頼など] 前提:[予算、期間、人数など] 構成には次を含めてください。 ・現状の課題 ・提案内容 ・期待する効果 ・必要な費用や工数 ・リスク ・実施手順 ・判断に必要な未確認事項
構成案を受け取った後は、各項目へ実際の材料を入れます。
効果や工数の裏付けがなければ、その値をAIに作らせず、試行で測る項目として残します。
承認を求める金額と、参考の見積もりを区別して書くことも必要です。

比較・実行計画のテンプレート:案を動かせる形にする
比較は同じ基準と条件を使う
A案は価格、B案は人気という比べ方では、どちらが目的に合うか判断しにくくなります。
費用、準備時間、人数など、判断に必要な軸をそろえます。
次の3案を、同じ基準で比較してください。 A:[案A] B:[案B] C:[案C] 比較軸: ・費用 ・準備時間 ・必要な人員 ・期待できる効果 ・失敗した場合の影響 ・試しやすさ 表のあとに、「どの条件ならどの案が向くか」を説明してください。 情報が足りない項目は推測せず「情報不足」としてください。
月額と年額、初回費用と継続費用のように単位が違う場合は、その違いを示してから比べます。
情報不足の欄があるなら、結論を出す前にどの情報を集めるべきか分かります。
表の後に「予算を優先するならどの案か」「人手が少ないならどうか」と条件付きの判断を加えると使いやすくなります。
差別化は、確認できる違いから考える
競合より優れていると断定する前に、対象、利用場面、提供方法、手間、費用の違いを並べます。
競合の情報も、確認した資料だけを渡すと推測を見つけやすくなります。
自社案と競合候補の違いを整理してください。 自社案:[内容] 競合候補:[分かっている情報] 次の観点で比較してください。 ・対象ユーザー ・利用する場面 ・提供方法 ・手間 ・費用 ・強み ・弱み 確認できない情報は補わず、「要確認」としてください。 最後に、差別化として検討できる方向を3つ提案してください。
「サポートが手厚い」といった案が出たら、受付時間や対応範囲など、実際に提供できる内容へ置き換えます。
比較で見つけた違いを、そのまま優位性や売上の保証として公開しないことが大切です。
実行計画は、担当・期限・完了の条件まで決める
「集客する」「改善する」という計画だけでは、着手する作業が分かりません。
使える人員と予算、いつまでに何を試すかを指定し、終わったと判断する条件をそろえます。
次の企画を4週間で試すための実行計画を作ってください。 企画:[内容] 人数:[人数] 開始日:[日付] 使える予算:[予算] 最終目的:[目的] 週ごとに、 ・やること ・担当 ・期限 ・完了の条件 ・確認する数字 を表にしてください。 最後に、途中で中止・見直しを判断する条件も挙げてください。
成果指標は、目標の達成度を見るための数字です。
たとえば検索流入を比べるなら、集計する期間、対象ページ、比較する期間をそろえて数えます。
数字を増やすことだけが目的にならないよう、問い合わせや作業完了など、企画の目的と対応しているかも見ます。
実行前には、担当者の合意と必要な承認を人が得ます。
調査のテンプレート:調べる質問と、確認した事実を分ける
調査テーマを小さな質問へ分ける
「業界について調べて」では、目的に関係しない情報が増えがちです。
何を判断する調査なのか、対象地域と時点はどこかを決め、先に質問の一覧を作ります。
「[調査テーマ]」を調べる前に、調査項目を分解してください。 目的:[何を判断したいか] 対象:[商品、制度、業界など] 期限:[いつ時点の情報が必要か] 出力: 1. 調べるべき質問 2. 各質問で優先する情報源 3. 検索キーワード候補 4. 古い情報に注意すべき項目 5. 最後に比較する項目
この依頼で返るのは調査の設計です。
検索語の候補や読む資料が並んでも、実際にその資料を検索・閲覧したことにはなりません。
次に、各質問の答えを確かめる資料を集めます。
変わる情報はウェブ検索し、引用先の内容を読む
価格、制度、サービス仕様などは更新されます。
ChatGPTのツール一覧でSearch(検索)を選び、対象・地域・必要な時点を指定して質問します。
質問に応じて自動で検索する場合もあり、利用上限やワークスペースの制限が影響します。
回答に引用リンクやSourcesがあれば、元のページを開き、数字・日付・対象・条件が答えと一致するかを読みます。
検索結果や引用も、古い、不完全、誤りがある場合があります。
リンクが付いていることより、主張を裏付ける箇所が実際にあるかが判断材料です。
Searchが見当たらない場合は、新しい会話のツール一覧、アプリの更新、ブラウザー版、利用アカウントと上限を順に確かめます。
職場の管理下で制限されている場合は管理者へ相談します。
URL先を読めないときは読んだ前提で続けず、入力が許された資料の該当部分を渡して依頼範囲を絞れます。
複数の資料は、事実・意見・更新日を分けて比較する
同じテーマでも、対象や時点が違えば数字が食い違います。
多数決で一つを正解にする前に、資料ごとの条件を並べます。
次の資料A・B・Cを比較してください。 比較する点: ・一致している事実 ・食い違っている事実 ・各資料の主張や意見 ・更新日 ・根拠として示されている資料 ・追加確認が必要な点 資料に書かれていない内容は補わないでください。 意見と事実を分けて表示してください。 [資料A] [資料B] [資料C]
食い違いが出たら、いつの情報か、同じ対象か、一次資料への参照があるかを見ます。
判断を左右する差が解消しなければ、「この条件は未確認」として残し、結論を急がないほうが適切です。
調査メモは、次に確かめることが分かる形へ直す
資料が増えたら、確定した事実、未確認、食い違いを分けます。
見やすい表を作ることと、事実を検証することは別の作業です。
以下の調査メモを、判断しやすい形に整理してください。 ・確定した事実 ・未確認の情報 ・情報源が食い違う点 ・追加で確認すること ・判断に使える比較表 数字、日付、固有名詞は元の資料と一致させてください。 不明な内容を推測で埋めないでください。 [調査メモ]
元資料と数字・日付・固有名詞を照合し、採用する結論に必要な条件が残っているかまで確認します。
医療、法律、金融、契約などの重要な判断は、AIの回答だけで決めず、一次資料や専門家・公的窓口の確認につなげます。

回答がずれたときは、不足する指示だけを直す
「あなたは一流の専門家です」という役割だけでは、必要な資料や判断基準まで伝わりません。
編集者、企画担当者などの役割は、視点や文体をそろえる補助として使い、目的・読者・材料を優先します。
| 回答の状態 | 追加する依頼の例 |
|---|---|
| 抽象的で作業が分からない | この手順を、入力する内容と完了後の表示まで具体化してください |
| 専門語が難しい | 必要な専門語を残し、初出に短い説明を加えてください |
| 長すぎる | 結論・日付・条件・例外を残し、重複を削って短くしてください |
| 事実が確かでない | 裏付けが必要な主張と、確認する一次資料を挙げてください |
| 比較が散らばる | A案とB案を、費用・手間・向く条件の同じ軸で比べてください |
修正したい箇所を引用し、「ここに例を一つ足して」と伝えると、他の良い部分を保ちやすくなります。
短縮の依頼では、元の情報をすべて保持したまま字数だけ減らせるとは限りません。
省略できない項目を先に決め、収まらない場合は形式か長さの変更を検討します。
会話の途中で目的が変わった場合は、今後使う条件をまとめ直して送ります。
古い予算や読者条件が残ったまま、矛盾する指示を足し続けないようにします。
入力と公開の前に、情報管理と権利を確かめる
渡す資料を必要な範囲に絞る
顧客情報、未公開の売上、契約書、社内資料などは、勤務先の規程や秘密保持の条件が先です。
仮名や範囲の数字で目的を達成できるなら、不要な個人情報を入力せずに済みます。
ただし、仮名へ変えただけで入力が許可されるとは判断できません。
個人向けChatGPTでは、SettingsのData controlsから「Improve the model for everyone」をオフにすると、通常の新しい会話をモデル改善に使わせない設定ができます。
通常の履歴は残り、回答への評価を送った場合は関連する会話が学習に使われる場合があります。
管理されたワークスペースや別の機能には、それぞれの規程・設定が適用されます。
一時チャットは、一時のままなら履歴に表示されず、モデル改善に使われません。
安全上、コピーが最大30日保持される場合があります。
開始時にPersonalizedを選ぶと既存のメモリや指示等を利用でき、Unpersonalizedではそれらを使いません。
どちらも一時の間はメモリを新規作成・更新しません。
通常の会話として保存すると、以後は通常の設定が適用されます。
離れた後に履歴から戻りたいなら、必要な内容を保存するか判断してから閉じます。
これらの設定は、社外秘の資料を自由に入力できる許可ではありません。
機密を扱う仕事では、所属先が認めた環境と使い方を確かめてください。
他者の文章を入力する権利と、出力を公開する責任を持つ
他人の記事、書籍、社内文書を渡す場合は、入力に必要な権利・ライセンス・許可を確認します。
AIの出力も他の人の出力と似る可能性があり、独自性や第三者の権利の問題が自動で解決するわけではありません。
公開前には、事実、引用、似すぎた表現、媒体や会社のルールを人が確認します。
資料を要約した文章でも、どこまで引用として扱うか、原文をどう示すかは公開先の条件に合わせて判断します。
よく使う依頼を、自分用テンプレートとして保存する
毎回共通する読者、文体、表記ルールは固定し、テーマ・日付・材料・予算は書き換える欄に分けます。
次の汎用型を、文章・企画・調査に応じて調整できます。
あなたにしてほしいこと: [依頼内容] 目的: [何のために使うか] 対象: [読む人・使う人] 前提・材料: [参考にする文章、条件、背景] 必ず守る条件: ・[条件1] ・[条件2] ・[条件3] 出力形式: [表/箇条書き/見出し付き文章など] 確認: 不明な事実を推測で埋めず、判断に必要な情報が足りない場合は不足点を示してください。
保存時には、用途が分かる名前と更新日を付けます。
「会議メモからチーム報告」「資料を使った企画比較」のような名前なら、次に選ぶ場面が明確です。
使う直前に、角括弧の残り、古い日付、以前の顧客名が残っていないかを見直します。
使った後は、必要な情報がそろったか、形式が合ったか、事実と情報管理に問題がなかったかの三点を確かめます。
失敗した部分だけをテンプレートへ反映すると、長い指示を毎回積み重ねずに改善できます。
まとめ
ChatGPTへの依頼は、目的に合うテンプレートを一つ選び、材料・読者・保持する条件・仕上がりを具体化するところから始められます。
文章の作成と校正、企画の発想と比較、調査の設計と事実確認は、それぞれ作業を分けると求める結果を伝えやすくなります。
回答が返った後は、元の資料と条件を照合し、不足する点を追加指示で直します。
利用や公開の前に、人が事実・権利・機密情報まで確かめるところを、作業の終わりにしてください。
関連記事
- AIエージェントとは?できること・仕組み・生成AIとの違いを初心者向けにやさしく解説 プロンプトによる単発の指示から一歩進み、目的に沿って複数の作業を進めるAIエージェントを別角度で解説しています。
- なぜ生成できない?ChatGPT「Something went wrong」の意味と対処法 プロンプトを変えても生成自体がうまくいかないときに、原因を切り分ける手順を確認できます。
参考資料
- OpenAI:Prompting 目的・材料・形式・保持条件と追加指示。
- OpenAI:ChatGPT Enterprise Prompting Guide 依頼の範囲・構造・評価・反復。
法人向けガイドの基本原則を参照。 - OpenAI:ChatGPTのウェブ検索 検索の入口、上限、引用元の確認、検索できない場合の対処。
- OpenAI:データコントロール 学習利用設定・履歴・評価送信・管理ワークスペースの条件。
- OpenAI:一時チャット 開始時の個人化、保存、履歴・メモリ・保持期間。
- OpenAI:個人向け利用規約 入力権利、出力の非一意性と共有前の評価責任。

