LINEのAI返信について、現在の公式ヘルプには、返信提案を使ったことを相手へ知らせる専用通知や「AI生成」マークの説明はありません。
ただし、通知の説明がないことと、相手に絶対に気づかれないことは別です。
普段と違う言葉遣いや、会話にない内容から違和感を持たれることはあります。
対象は、友だちとのトーク内で返信候補を作る「トークルームのAgent i」です。
候補を下書きとして読み、必要な内容と普段の言い方を確かめてから送ると、連絡の食い違いを減らせます。
まず、自分側のAIボタンと相手に届く文章を分けて考えましょう。

自分のAIボタンが、そのまま相手にも見えるわけではありません
トークルームの[返信提案]は、自分が候補を呼び出すための操作です。
公式ヘルプは、候補を選び送信する流れを説明していますが、受信者へAI利用を告げる専用表示は案内していません。
この点は公式資料で確認できる範囲です。
送信側と受信側の実画面を組み合わせた検証はしていないため、すべての端末や更新後の表示まで保証するものではありません。
画面上の通知と、文章を読んだ相手の推測を混同しないことが大切です。
たとえば、いつも短く返す人から急に長い敬語文が届けば、AIかどうかに関係なく「いつもと違う」と感じる場合があります。
AI利用を隠すことだけを目標にするより、相手へ正しく伝わる文かを見るほうが、実際の会話に役立ちます。

返信提案を使う前に、対象端末と情報利用を確かめます
トークルームのAgent iは、PC版LINEのサブ端末を除き、LINEの最新版で利用する機能です。
パソコンの画面に項目がなくても、すぐに機能終了と判断せず、使っている端末を確かめてください。
利用には、規約と情報利用に関するポリシーへの同意が必要です。
メイン端末の[ホーム]→[設定]→[Agent i]→[情報利用に関するポリシーへの同意]で確認できます。
表示を出すためだけに押すのではなく、トーク内容の扱いを読んで使うかを決めます。
返信提案・口調変換・誤字修正は、材料が違います
| 機能 | もとになるもの | 向いている作業 |
|---|---|---|
| 返信提案 | 最近のトーク内容 | 何と返すかの候補を考える |
| 口調変換 | 入力した下書き | 伝える内容を残して言い方を変える |
| 誤字修正 | 入力した下書き | 誤った文字などを見直す |
言いたいことが決まっていないときは返信提案が候補になります。
一方、伝える内容が決まっていて言い方だけ迷うなら、先に下書きを作り、口調変換などを使う考え方です。
どの機能でも、内容の正しさまで任せ切ることはできません。
口調変換と誤字修正は、メッセージを入力してから利用します。
300文字を超える下書きには使えません。
これは入力できる長さの条件で、トーク情報の「最大300件」とは別です。
長い連絡なら、無理に機能へ収めず、自分で必要箇所を見直す方法もあります。

返信候補は、内容を読んでから送信します
- 返信する相手のトークルームを開き、直前のメッセージを読みます。
- メッセージ入力欄の下の[返信提案]を開きます。
必要なら画面内のメッセージスタイルを変えます。 - 候補を読み、返事の意味・日時・場所・約束の内容が、元の会話と合っているかを見ます。
- 送りたい候補を選びます。
直したい内容があれば、そのまま送らず自分の文章で入力し直します。 - 送信ボタンで送り、トークに表示された文章が意図したものかを確かめます。
候補に「参加します」とあっても、まだ予定が決まっていないなら、その返事を選んではいけません。
「予定を確認してから返すね」など、現在の意思に合わせて直します。
自然な語尾にする前に、返事の中身が正しいことを優先してください。
送信後に日時などを間違えたと分かった場合は、正しい内容を改めて伝えます。
AIの候補だったことを理由にせず、「時間を間違えて送りました。
正しくは19時です」のように、相手が次にどう動けばよいか分かる文にします。

自然な返信へ直すときは、意味・長さ・言い方の順に見ます
不自然さを減らすために、難しい文章術は必要ありません。
最初に意思と事実、その次に相手へ必要な情報、最後に普段の言い方を見れば、内容を削りすぎずに手直しできます。
1.会話にない予定や事情を、候補から取り除きます
相手が「明日19時で大丈夫?」と聞いただけなのに、候補に「予約しておきます」と加わっていたら、予約する約束を本当にするのか考えます。
予定にない行動なら、その部分は入れません。
滑らかな文章でも、会話の事実が増えている場合があります。
名前、日時、場所、金額、数量は元のトークと照らします。
仕事の連絡なら担当者や納期も対象です。
AIが付け足した理由を、自分の事情として送らないようにします。
2.相手が返事を待っている部分を残し、重複を減らします
たとえば「19時で大丈夫?」への返事で、候補が「ご連絡ありがとうございます。
明日は19時で問題ございません。
お会いできることを楽しみにしております」なら、友人には「大丈夫、明日19時で!」とする例があります。
時刻と了承を残して、重い前置きを減らした形です。
短くすること自体が目的ではありません。
到着が遅れるなら「19時10分ごろになります」のように、相手の行動が変わる条件は残します。
「了解!」だけにして、必要な変更まで落とさないようにしましょう。
3.呼び方・敬語・絵文字を、いつもの距離感に合わせます
普段「ありがとうー」と返す相手に、毎回「誠にありがとうございます」と送ると、距離が変わったように感じられる場合があります。
自分が普段使う語尾へ戻すだけでも、会話につながりやすくなります。
ただし、上司や取引先への敬語まで崩す必要はありません。
相手との関係に合う丁寧さを残し、普段使わない絵文字や過剰な名前の呼びかけだけを見直します。
「AIっぽくない」という理由だけで、失礼な言い方に変えるのは避けてください。

トークデータと個人情報は、便利さと別に判断します
Agent iの利用条件では、利用するトークルームで送受信した最大300件のメッセージのテキストなどを取得する旨が示されています。
口調変換などでは、メッセージ欄の下書きも対象です。
自分が今打った一文だけが関係する、と考えないほうがよい点です。
メッセージ等のコンテンツには、サービスの提供・維持、不正利用防止という利用目的が示されています。
プロフィール情報、内部識別子、利用日時など、コンテンツ以外の関連情報には、サービスの開発・改善・統計分析等の目的もあります。
文章の内容と、それ以外の関連情報の利用目的を分けて読んでください。
また、必要な範囲でグループ会社や委託先と共有する場合があり、生成AIサービスを提供するGoogleやOpenAIへの情報共有についても記載があります。
「相手にAIマークが出ない」ことは、データが外部で扱われないという意味にはなりません。
氏名や住所を含む内容は、そのまま入力しません
利用条件では、自分や第三者の氏名、住所、メールアドレス、電話番号、SNSアカウント情報などを機能の入力欄等へ入力する行為を禁止しています。
秘密情報や、権利者の許諾を得ていない知的財産に関する情報も対象です。
たとえば、顧客の住所を含む配送連絡や、社外秘の金額を含む相談を、便利だからという理由だけで扱わせないでください。
勤務先の利用ルールがあるなら、それを優先します。
13歳未満は利用できないという年齢条件もあります。
契約、謝罪、金銭、重要な意思表示では、AIが必要な意味を正しく把握することも保証されません。
表現が整っていても、事実や判断を自分で確かめられない内容は、そのまま送らないことが大切です。

無料の3回は、返信提案だけで数える枠ではありません
| 利用区分 | 1日あたりの案内 |
|---|---|
| 無料利用 | 3回 |
| 対象のLYPプレミアム会員 | 10回 |
| LINE AI サービス使い放題プラン会員 | 無制限 |
10回の対象は、LYPプレミアム スタンダードプランとLYPプレミアム with Netflixです。
回数は、返信提案・話題提案・ムード分析・口調変換・誤字修正・豆知識を行った合計で数えます。
無料利用で返信提案を2回、誤字修正を1回使えば、合計3回です。
そのあと別の対象機能を使おうとしても制限されるため、「返信提案はまだ1回残っている」とはなりません。
話題提案の[ほかの提案を見る]も回数に含まれます。
使い放題プランは定額制で、解約するまで自動更新で課金されるサービスです。
回数が足りないからと慌てて加入せず、その日は自分で返信する方法も含めて判断してください。
ここでの回数はトークルームの対象機能のもので、同じ名前の別サービスに一律に当てはめません。

使わないときは、全トークで30日間非表示にできます
トークルームの下部にあるプラスメニューを開き、[トークルームのAgent iを表示]をオフにします。
その後、メッセージ入力欄左側の閉じる操作をすると設定が適用されます。
トークへ戻って表示が変わったことまで確かめてください。
オフにすると30日間表示されず、その間はすべてのトークルームでAgent iの機能を使えません。
一人とのトークだけを隠す設定ではありません。
再び使う場合は同じ設定をオンにし、閉じる操作で反映します。
非表示は画面と機能の設定で、情報利用への同意や取得済み情報の削除と同じ手続きではありません。
同意内容を見直したい場合は[設定]→[Agent i]のポリシーを読み、扱いが不明なら公式の問い合わせ先へ相談します。
返信提案が見つからないときは、原因を順に分けます
まずPCのサブ端末を見ていないか、LINEが最新版かを確かめます。
対応端末なら、情報利用への同意、30日間の非表示設定、当日の対象機能の合計回数の順に見ます。
候補がないたびにアプリを削除する必要はありません。
なお、2025年4月の発表では「LINE AIトークサジェスト」という名称でした。
現在のヘルプは「トークルームのAgent i」と案内しています。
LINEやYahoo! JAPANの各タブから開くWebサービスの「Agent i」とは入口が異なるため、古い名称や別画面だけを頼りに設定を探さないようにします。
まとめ
LINEの返信提案には、AI利用を受信者へ伝える専用通知やマークの説明は、現在の公式ヘルプでは確認できません。
一方、普段と違う文章から相手が推測する可能性はあり、気づかれない保証にはなりません。
候補は下書きとして、意思と事実、必要な情報、普段の言い方の順に見直します。
送信後の内容まで確かめ、個人情報や秘密情報の扱いと利用回数・非表示設定も理解して使いましょう。
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